2007年11月27日火曜日

今治地域造船技術センター 中級コース その2

今治造船技術センター中級コースでは、研修目的として、「溶接技術者として必要な知識及び技能を習得させ、造船所での溶接職のリーダーとして将来活躍できる人材を育成する」ことを目指しています。溶接は船を造る上で大変重要な仕事で、完璧な設計を生かし、高性能な船舶を送り出すのも溶接の技術にかかっています。
5日間という短期集中講座ですが、午前中は溶接技術の知識を座学で習得し、午後は溶接技術の習得を目的としています。初級とは違って溶接をする角度も下向きから変わっていますし、何より研修生の作業服が体になじでんいる様子が見えます。
現場から戦力になる中堅溶接工が5日間いなくなるのは、建造ピッチを上げている造船所にとっては痛いところです。しかし、各社で得られた経験による技術習得に加え、この研修で専門知識や更に高度な技術を習得し、将来のリーダー候補として復帰し各社で活躍することになるでしょう。

2007年11月19日月曜日

今治地域造船技術センター 中級コース その1

11月12日から5日間の日程で今治地域造船技術センター中級コースが新来島どっく研修所で開講しました。設立3年目を迎えた技術センターでは初級コースが4月から6月まで開催され、受講者が毎年増加し続けている状況にあります。今回から更に高度な技術の継承を目指すため、各社の中堅どころとなる造船工の7社17名が中級コースの「アーク溶接専門技能中級研修」に集まりました。
協力各社から派遣されるベテラン講師の貴重な経験から基づく座学や実習を受け、現在各社の現場で習得した技術を更に向上させる取り組みとなります。
造船工を送りだす造船所としてはここで高度な技術を習得し、初級の「言われたことをやるワーカー」から中級の「自分で考えるワーカー」へ、そして「それらを束ねるワーカー」へ高度な技術力と共に育ってほしいと待望しています。そのようなワーカーが数多く育ってくることで、“海事都市今治”を支える技術力が継承されていくのだと思います。