2008年12月19日金曜日

海へのチャレンジフェア

12月13日に今治地域地場産業振興センターにて「海へのチャレンジフェア」が四国運輸局主催で開催されました。これは昨年まで「船員就業フェア」として船員と海運会社の接点を広げるために開催されていましたが、今回から船員経験者以外にも広く参加してもらおうと門戸を広げ、全国で6回目の開催となっています。今治市では平成18年から3回目の開催となり、例年就職まで結びつくケースが多いようです。
この日は、午前中から一般の船員経験者が多く訪問されましたが、午後からは写真のように波方海技短大の学生80名余りが訪問し、将来就職する船員の道がどのような形態なのか、海運会社から生の声を聞く貴重な機会となりました。20社の海運会社が出展していましたが、海運会社の担当者が熱く説明し、将来を担う学生がその話を熱心に聞き入る姿があちこちで見られました。
今年からこのフェアに加えて新しく「造船・舶用工業就業フェアin いまばり」も開催されましたが、“海事都市今治”ではこのように造船・海運・舶用工業と人材を要望している力強い企業がまだまだたくさんあります。
地域で育った学生が地域の海事産業へ進んで欲しい、それが私達の大きな願いとなっています。

2008年12月8日月曜日

出前海事教室名誉船長講演会

平成20年12月4日今治市立美須賀中学校全校生徒108名を対象に、商船三井客船㈱名誉船長渡辺輝夫氏による「にっぽんまる名誉船長の世界の船体験談」の講演を開催しました。この講演会の開催にあたっては弓削商船高専OB会と今治市外航海運協議会の協力をいただきました。
渡辺名誉船長は子どもの時に「世界中を回りたい」と志し、弓削商船高専に進学され、卒業後船員の道へ進み、たくさんの客船の船長として世界中を航海されたそうです。世界中を航海することで異文化に触れる機会があったり、地球上の自然破壊が進む様子など身をもって体験され、その様子を生徒にわかりやすく伝えていました。
生徒からは、「人生でどれくらい船に乗っていたのか?」「国ごとの文化の違いは?」など質問が寄せられましたが、「船員は外交官のように日本を代表する立場にあり、どのような状況でも毅然とした態度が必要である。」と人生の航海歴で月と地球を6往復に相当する距離を船と共にした経験から訴えられていました。
この中学校から弓削商船高専に進学する生徒は比較的多いそうですが、さらに海や船に興味を抱く生徒が増えて欲しいと思います。