2011年11月21日月曜日

SI養成講座

9月より、今治地域地場産業振興センターで「SI養成講座」が開催されています。SIとは船舶管理監督のことをいい、海運会社、船主又は船舶管理会社で陸上から船舶を管理・監督する人のことです。SIの職は資格が必要ではありませんが、船員の経験が必要とされる仕事で、日本人船員が減少している昨今、SIの確保・育成が海運会社の頭を痛めている所です。 今治市外航海運協議会でも、今治市で海運業を営むためにはSIの育成が急務と提言されていましたが、効果的な即効性のある方策が見当たらず、対応に苦慮していました。今回、国際船員労務協会の主催(事務局は日本海洋科学)で初級SIを養成するための講座を東京と今治市の2か所で開催することになりました。これも海運オーナーの集積地「日本最大の海事都市今治」であるからこそでしょう。 SI養成講座は、海運関係の会社で働く船員経験のない一般職も多く参加しています。船舶の運航に関わる様々な知識や経験は船員経験者には及ぶべくもありませんが、基礎的な知識を得た上で、そのサポート役として経験を積んで、日本の海運のSIとして活躍することが期待されています。

2011年11月15日火曜日

今治地域造船技術センター発展研修

 10月12日から14日までの間、旧今治コンピュータカレッジで今治地域造船技術センターの発展研修が開催されました。これは今年4月から6月にかけて三か月間、初級コースで訓練した研修生約60名が、各社に戻って現場経験を積んだ上で更なるキャリアアップを目的に三日間の研修を受けるものです。 初級コースの際は真っ新であった研修生の作業服も、使い込まれてきた様子が見て取れます。研修内容は実務に即した講義を中心に「未来の船舶」について等、幅広く組まれています。現場での課題を中心とするグループ討論では現場経験を経たからこそ出てきた問題点などについて、検討して発表していました。同じ機材を使った業務でも、各社ごとに使用形態が異なる場合もあり、違いについて意見交換する様子も見られました。 現場で三か月の経験を積んだからこそ、実体験から現実感がわき、講義の内容もより受け入れやすくなります。船造りの現場を担っていく若者に正確な知識を得て、これからの業務に活かして欲しいという願いがあります。

2011年11月2日水曜日

めざせ!海技者セミナー in IMABARI

9月17日、今治地域地場産業振興センターで「めざせ!海技者セミナーin IMABARI」が開催されました。海技者セミナーは国土交通省海事局が主催で全国で8か所開催されますが、今治市近郊の海運・造船・舶用の海事関係の企業説明会、就職面接会が行われました。今治地域では、船員育成の高等教育機関である、弓削商船高専、波方海技短大が存在します。地元の海運業に地域から就職して欲しいという願いがあります。地元高校から造船・舶用に就職する生徒が多くいるため、それぞれ、翌年度の就職を見据えてより効果的にマッチングを図るためにはうってつけの機会となります。海運と造船・舶用は海事産業といいながら、対象とする学生が異なります。そうした海を目指す若者が一堂に会する貴重な機会は次世代の海事人材育成のために継続して開催する必要があると思います。そして、その場所が海事産業の一大集積地である「海事都市今治」だからこそより意義があると思います。