2011年12月26日月曜日

今治市外航海運セミナーIN弓削商船高専

11月24日(木)弓削商船高専にて「今治市外航海運セミナー」が開催されました。日本のみならず世界の海上輸送で重要な役割を担っている「今治オーナー」ならでは経験を聞くことができる貴重な機会です。また、講師が弓削商船高専のOBであることから、在学中のあるべき姿、学校を卒業しての進路、就職先で卒業生に対して要求される業務スキル等様々なレクチャーを受けることができました。現在、外航船の中で日本籍船はわずかであり、日本人船員が乗船することはほとんどなくなってきています。そのため、外航船員を養成する学校を卒業した学生のほとんどが、乗船経験を重ねることができなくなっています。しかし、海技士免許という特殊技能を持つ卒業生は、監督として海運会社の根幹業務である船の安全航行を支援するという需要な役割を担うことになります。学校で海技士の基礎をしっかり学び、それに語学力を加えた学生が、日本商船隊を担っていく若者として海運業界から期待されています。

2011年12月5日月曜日

進水式見学会

年間90隻以上新造船が誕生している海事都市今治では、毎週のように進水式が実施されています。船舶が大型化したため、国内ではドックでの建造が大半を占めますが、海事都市今治の造船業の中心地波止浜湾では船台で建造している造船所が殆どです。支綱切断を行うと、船首についているシャンパンが割られ、船台から船が滑り、着水します。その迫力には圧倒されますが、建造に携わった造船所の社員は祈るような気持ちになるといいます。その様子を次世代を担う子どもたちが見る機会として進水式見学会を実施しています。見学会には造船所、日本中小型造船工業会、今治商工会議所等の支援を戴きますが、進水式という生きた教材を基に、一人でも多くの子どもたちにモノづくりの素晴らしさ、船を造るダイナミックさを感じてもらいたいという願いがあります。世界で活躍する地場産業である造船業、物資を運び国民の生活を担っている海運業を肌で感じ、海事都市今治を担っていく人材がこの中から出てきてもらいたいですね。