2012年7月18日水曜日

「豊潮丸(とよしおまる)」体験乗船

 「海の日」は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」ことを目的に平成8年に施行された国民の祝日です。
国土交通省の文書の記述などによると「世界の国々の中で『海の日』を国民の祝日としている国は唯一日本だけ」だそうです。
 
 平成19年に制定された海洋基本法第13条は「国及び地方公共団体は、海の日において国民の間に広く海洋についての理解と関心を深めるような行事が実施されるよう努めなければならない。」と「海の日」の行事について定めていて、そのためにいろいろな団体が海に関するイベントを実施しているという訳なんです。

 今治市においてもこの3連休は海に関する色々なイベントがありました。海上保安部の巡視艇の体験乗船や今治港開港90周年を記念しての護衛艦「さざなみ」の寄港などですが、そういった中に「豊潮丸(とよしおまる)」体験乗船というイベントがありました。

 これは、広島大学生物生産学部が所有する最新鋭の練習船「豊潮丸」に親子で乗船して、海洋観測やクルージングを体験し、海や船に親しみ知識や興味を深めてもらうことで、将来の海事都市今治を担ってもらおうというものです。


プランクトンの採取

最新鋭の航海機器を見学

 約3時間の実習でしたが、普段体験することができない海洋観測や航海体験に、参加された皆さんは大変満足された様子でした。
 こういった機会を今後もどんどん提供していきたいと思っていますので、広報やホームページ等で参加募集を見つけられた方は、ぜひ参加してみてください。


 

2012年7月5日木曜日

進水式での一コマ

先日、波止浜湾内の造船所で進水式がありました。
今治市では、年間約100隻の新造船が進水していて、その光景を目にする機会も多いのですが、今回の進水式でも市内の小中学生、近隣の保育所、幼稚園の園児も見学に来ていました。
セレモニーも滞りなく進み、巨大な船体が滑るように進水、眼前に広がった光景に園児たちは大喜び、大きな歓声を上げていました。
 そののち、画用紙とクレヨンを取り出し、進水式の光景を画用紙に書き始めました。




すらすらすらすら~


一心不乱に、迷いなくクレヨンを走らせる園児たちを見て、造船ファンの誕生だぁ・・
と喜んだのは私だけでしょうか。

最後に、こういう機会を提供していただきました造船会社、並びに関係者の皆様方、ありがとうございました。



2012年7月3日火曜日

今治地域造船技術センター修了式


 6月29日(金)、今治地域造船技術センター修了式が行われました。次世代の造船業界を担う若者を育成するこのセンターも8年目を迎え、今回で通算700名を超える研修生を送り出してきました。
 今回の研修修了生は16社56名ですが、全て20代の若者です。4月に始まり6月末までの2か月半の間、社会人、造船マンとしての基礎知識からアーク、ガス溶接などの実技、クレーン運転技能や玉掛技能などを先輩講師から学んだフレッシュマンたちは、真剣な表情で修了式に臨んでいました。



 船は世界一大きな「動くもの」です。そこには300m、30万トンを超える極大の世界と1/100㎜の極小の世界が混在します。そういった奇跡の現場で働く若者たちに、私たちのまちの将来がかかっています。

2012年7月2日月曜日

出前海事教室「今治海上保安部のお仕事」in菊間中

6月27日(水)出前海事教室「今治海上保安部のお仕事」講演会が今治市立菊間中学校で全校生徒148名を対象に開催されました。

 
 これは、今治市が海事都市構想の基本指針「次世代の人材育成」を目指し、海や船に親しむ機会をということで、海の安全、海の職業を知るために今治海上保安部に講演いただいています。
 四方を海に囲まれている我が国の海の安全を守るために、日夜活躍している海上保安官の仕事や役割、どうすれば海上保安官になれるのかをお話しいただいたり、海のシーズンを迎え、海難事故から身を守るための方法など、映像を交えての講演がありました。
 質問の時間では「一番多い事故の種類は」や「大変きつい仕事だということが分かったが、何が一番うれしかったか」という質問があり、保安官は「一番多い事故は船同士の衝突事故」、「一番うれしかったことは、救助した人が元気になったあと、笑顔でありがとうとお礼を言ってくれたこと」と答えていました。
 生徒たちは、本物の「海猿」を目の前に、真剣に話に聞き入り、海上保安官の仕事や海での安全を守るためにどうすればよいかを学んだようです。