2008年2月18日月曜日

愛媛県立今治北高校 インターンシップ3

前回に引き続き、今治北高校生のインターンシップの様子の紹介です。海事産業界で検査・監督を担当する(財)日本海事協会今治支部での職場体験です。(財)日本海事協会は「船の安全を証明する」など本来は国が担当する内容を検査し、船を動かすためのハードウェア、ソフトウェアの審査を行なう第三者機関の船級協会で、船の建造から運航まで幅広く検査する、海事産業にはなくてはならない重要な存在です。
こちらでは業務内容について詳細な説明のあと、写真のようにマンツーマンで指導を受けながら職場体験を実施しています。今治北高生の2人は、「造船所が船を造るための、検査の申込みを受付」についての業務を体験しています。文書の中には英語もたくさん用いられ、専門用語もかなり出てきます。内容は難しいものに見えましたが、それだけに非常にやりがいのある職務だと思います。
海事産業と一口に言っても非常に裾野が広い業界です。今回のインターンシップで受けた未知の世界の感激を学校に帰ったときに皆に伝えて欲しいと思います。この取り組みを継続していくことで、次世代の人材育成に向けて広がっていくと信じています。ご協力いただきました企業の皆様、ありがとうございました。生徒の皆さんお疲れ様でした。

2008年2月15日金曜日

愛媛県立今治北高校 インターンシップ2

今回のインターンシップを引き受けた海運会社で、タイミングがあった会社は実際に船舶を見学させてくれました。この会社ではごらんのように作業着に着替え、「監督用」ヘルメットを身にまとい安全に注意を払って、隣接する造船所の引渡し間近の艤装中の船舶に乗り込みコックピットや甲板などを見学し、また造船所内のドックやブロック工場なども見学できました。海事産業に勤める人が家族にいることの多い“海事都市今治”の市民でもここまで間近で見学できることは稀だと思います。生徒にもかなりのインパクトがあったのではないでしょうか。
また、事務所に戻って海運業の説明を受け、これから物資を運ぶ船の外国人幹部船員とのブリーフィングにも同席し、英語中心の会議に語学力の必要性を強く感じたのではないかと思います。
船を動かすためにはたくさんの人の力が必要で、壮大なスケールがあります。それを感じることが出来た、今回の取り組みで海事産業が彼らの心を射止めてくれたのではないかと思います。(つづく)

愛媛県立今治北高校 インターンシップ1

“海事都市今治”では次世代の人材育成につなげる様々な取り組みを実施しています。今回は今治市内の外航海運業6社と(財)日本海事協会今治支部のご協力を得て、県立今治北高等学校商業科の生徒男子7名女子7名の計14名が2月12日~14日の3日間、今治市の基幹産業である海運会社等でインターンシップを経験することになりました。
海運会社の営業形態も様々ですが、この海運会社のように事務的な処理をお手伝いしたり、金融機関などの得意先周りを一緒に経験させてもらった会社もあります。「海運会社ってどんなことをするところ?」身近に存在しながら、学校では学習しない海運会社の職務内容に触れるまたとない機会であったと思います。
今回の受け入れが契機となり、生徒の将来の進路として船員を始めとする海運業が視野に入り、海事産業の就職へと結びついて欲しいという希望があります。(つづく)

2008年2月4日月曜日

今治市外航海運セミナー in 今治北高校

1月30日愛媛県立今治北高等学校1年生320名全員を対象に今治市外航海運セミナーを開催しました。今治北高校の「地域の産業で活躍する人の話を聞く」目的と、海事都市推進課の「次世代の海事人材育成を目指す」目的が融合したセミナーとなりました。
セミナーにはOB2名を含む3名の外航海運オーナーが出席されましたが、内外の情勢から生徒のこれから進むべき方向性についてや、一般高校から海事産業へ就職するための進学先など、多様な説明がありました。生徒に対し、国際人として必要な「語学力」と「公平な精神」を養い、将来今治の海事産業へ就職し今治を発展させて欲しいと訴えました。
今回のセミナーを機に、生徒の感想にもありましたが、地元で世界に誇れる海事産業を将来の就職先とこれまで以上に認識し、海事都市今治を支える人材がこの中から出てくることを切に願っています。このような一般高校へのセミナーを範囲を広げて開催して行こうと考えています。