2011年8月30日火曜日

「日本丸」洋上見学ツアー


「バリシップ2011」記念に寄港した航海訓練所帆船「日本丸」を波方海技短大、弓削商船高専の練習船に乗船して、洋上から見学するツアーを実施しました。波方海技短大の練習船は小型で、訓練生の様子や「日本丸」の装備をかなり近づいてみることができました。船首の女性像「藍青」よく見えたようです。弓削商船高専の練習船では、船を動かすための機器に触れることができ、また航海訓練所から元帆船の船長が乗り込み、詳しく「日本丸」や訓練について説明を受けることができました。
こうして、船員を育成する高等教育機関2校のコラボレーションにより、洋上からダイナミックな「日本丸」の姿を見ることができました。「楽しかった」、「大きかった」、「また乗ってみたい」、「将来船に乗りたい」などいろいろな感想は、海や船に親しむ機会が減ってきている子どもたちに、貴重な体験の機会と乗組員の対応をしていただいたからこそ出てきた感想だと思います。

2011年8月25日木曜日

「日本丸」セイルドリル


「バリシッ2011」記念に寄港した航海訓練所帆船「日本丸」の一番の見せ所であるセイルドリルです。昨年の寄港では強風のため、セイルドリルが実施できませんでしたので、朝から多くのお問い合わせをいただきました。
  セイルドリルは36枚の帆の1枚1枚を訓練中の波方海技短大や宮古海技短大の学生が教官の指示で開いていきます。マストに上ってセイルを解いたり、ロープを引っ張る作業は、訓練生の一糸乱れぬ迅速な行動が要求され、その成果が「太平洋の白鳥」の優雅な姿となって現れることになります。こうした訓練の一つ一つが、現場に出た時の船を預かる船長のもと、船を安全に航海するために生きてくるのだと思います。
  帆が張られていく様子を陸上から見ている来場者には、訓練生の関係者も多くいたようです。セイルドリルが終わると、「よくやった」と大きな拍手と、「よく帰ってきたね」のねぎらいの言葉が聞こえてきました。

2011年8月23日火曜日

Jazz Live


「バリシップ2011」展示会も終了し、会場は撤去作業が急ピッチで進んでいました。隣接の蔵敷ふ頭では、帆船寄港恒例のJazz Liveが「今治ジャズタウン実行委員会」により開催されました。
帆船「日本丸」としまなみ海道のライトアップをバックに演奏されるJazzが心に沁みわたり、「バリシップ2011」の興奮がフィナーレを迎え、様々なイベントの余韻を残す場面を演出していました。
撤収を終えた出展者や、来場者、主催者など様々な立場で「バリシップ2011」に関わった皆さんが集まり、「バリシップ2011」へのそれぞれの思いを胸にJazzを聞き入っていたように思えます。
暮れてゆく港に、照らし出される帆船「日本丸」は「バリシップ2011」のシンボルとして大きな役割を果たしました。

2011年8月19日金曜日

一般向けセミナー


「バリシップ2011」一般公開日では子ども向けの「船」をテーマにした映画上演会が開催されたり、「海洋実験教室」や「内航海運ってなあに」など、子どもたちに「船」について知ってもらうためのセミナーと、「現代の海賊と歴史上の海賊」という大人に向けたセミナーが開催され、プロ向けの2日間とは違ったプログラムが用意されました。
  海事都市今治は「海」と共に生きてきた村上水軍の歴史を脈々と受け継いできました。瀬戸内海で活躍し、「海族衆」と呼ばれた村上水軍と現代のソマリアやマラッカの「海賊」の姿の違いについて紹介され、参加者からの質問を交えながら、45分があっという間に過ぎてしまう真剣勝負のセミナーとなりました。
  「海」や「船」をテーマに幅広い研究活動を行っている第一人者が多く集まり、アカデミックなセミナーが開催され、来場者が造詣を深めることができ、「バリシップ2011」が新たな顔を見せました。

2011年8月16日火曜日

バリシップ見学会 帆船「日本丸」一般公開見学

「バリシップ2011」のシンボルである航海訓練所帆船「日本丸」の一般公開見学です。帆船「日本丸」は海事思想の普及のために寄港しましたが、それはまさに「バリシップ2011」の開催目的である「次世代の海事人材育成」を目指した海事啓発事業に他なりません。そういった取り組みの中心的な事業として、2008年から4年連続の帆船寄港となりました。4回目を迎えた今回も、心待ちにしていた多くの市民の皆様や、「バリシップ2011」に来場していた海事産業界の方が多く見学に訪れました。
乗船訓練中の波方海技短大、宮古海技短大の学生が見学者に「日本丸」の説明や、航海訓練の内容を紹介すると、見学者はその様子を想像するように感心して船内を見回していました。
見学した子どもたちは「ヤシ擦りが楽しかった」、「日本丸が大きくてびっくりした」、「この船に乗っていろんなところにいきたい」、「船長さんになりたい」などいろいろな感想を持ったようです。


2011年8月11日木曜日

バリシップ見学会 工場・新造船見学会 その5

「バリシップ見学会」で最も広い工場を誇る㈱新来島どっく大西工場です。この見学会ではプロダクトキャリアを見学することができましたが、ぎ装桟橋までは距離があるため、工場内をバスで移動しました。移動しながら、船殻ブロックを製造している過程などを見て、次にドックで船を建造される様子を見て、最後に完成した船を見ることができました。この造船所ではセミタンデム方式で船舶を建造しているため、船の半分が先に出来ていきます。そのため、船が輪切り状態で見ることができ、構造がよくわかります。想像を超える建造方法に子どもたちは驚いていました。
プロダクトキャリアの甲板では、色分けされたハンドルがあり、これがどういった役割を果たしているか、なぜ色分けされているかなど丁寧に紹介されていました。また、隣には自動車運搬船が停泊し、桟橋から見上げて高さに圧倒されていました。船によって運ぶものが異なり、それに伴って様々な部品や機器がついている様子に子どもたちの研究も進んだようです。

2011年8月1日月曜日

バリシップ見学会 工場・新造船見学会 その4


「バリシップ2011」開催前から、「是非見学したい」と前評判の高かった、渦潮電機㈱みらい工場の見学会です。
工場に入る前に外観の斬新さに驚かされますが、中に入ると「みらい」を想像される建物になっています。子どもたちは社員の説明を聞きながら、みらい工場の中を案内されました。中では船舶機器の体験や、電気の実験、操船シミュレーター体験などこの日のために船を知るための様々なコーナーが用意されていました。
 工場の外には、近い将来増えていく電気自動車が数多く並んでいました。電気と船を結んで発展してきた会社が、これからは自動車等の電気の開発も視野に入れていくのでしょうか。これからの時代を創造する工場見学に、「こんなきれいな工場で働きたい。」訪れた子どもたちはそう思ったのではないでしょうか。