2012年3月5日月曜日

今治市港湾振興協会講演会

2月17日(金)今治市内のホテルで「今治市港湾振興協会講演会」が開催されました。演題は「海事産業の今後について」ということで、造船業界から今治市海事都市交流委員会檜垣幸人会長(今治造船株式会社代表取締役社長)、海運業界から今治市外航海運協議会阿部克也座長(日鮮海運株式会社代表取締役社長)がパネリストとして出席され、業界関係者など約200名が聴講しました。 振興協会の菅良二会長(今治市長)が「今治市の産業を支えていく気概を持っていただきたい」とあいさつがあり、金融界から新生銀行政井貴子部長が、海事産業界が国際競争の中で生き残っていく上で重要な要素となっている為替動向について、昨年来の市場を回顧し今後の予測を述べられました。
檜垣幸人会長は「三代四代と付き合ってきた船主と造船所は、長い間築いた信頼関係で付き合ってきた。お互いに苦しい時こそ、その船主さんを大事にしてお付き合いしたい」と海事都市今治のつながりの重要性を述べられました。 阿部克也座長は「政策で特効薬は期待できないが、悪いと言い続けても仕方がないので、今ある状況でベストを尽くし、好転するきっかけを待つしかない。それには造船所の競争力のある船が必要」と述べられました。 海事都市今治に集積する力を結集し、これまで培ってきた経験やネットワークを駆使すれば、厳しい荒波を乗り越え「ピンチをチャンスに変えることができる」と信じています。