2009年8月12日水曜日

「海王丸」出向・登檣礼


いよいよ、今治海事展併催イベント最後を締めくくる「海王丸」出港・「登檣礼」を迎えました。蔵敷ふ頭から今回の今治海事展をじっと見つめ続けた「海王丸」も海事都市今治を後にする時がやってきました。
訓練生がマストによじ登り、「海王丸」が岸から離れ始めると「登檣礼」が始まります。見学者も「海王丸」に吸い寄せられるように岸壁に寄ります。そこで訓練生が腹の底から「ごきげんよう~」と叫ぶとその声があたりに響き渡り、訪れた人の心に響きます。
「海王丸」の出港の様子を一目見ようと保育園児が駆けつけましたが、國枝船長より園児一人ひとりにサプライズプレゼントがあり、園児もとても喜んで、精一杯旗を振ってお別れをしていました。
45000人を超える人々が今治海事展を訪れ、「今治が海事一色に染まった」5日間でした。「海王丸」は次の寄港地に向かいましたが、海事都市今治はこれからも「海のまちづくり」の船旅を続けていきます。

2009年8月11日火曜日

「海王丸」セイルドリル

今治海事展閉幕から一夜明けて、蔵敷ふ頭では「海王丸」セイルドリルが行われました。帆船といえば皆さん帆を張っている姿が想像されますが、実際瀬戸内海では航行中に帆を張ることは困難で、こうして停泊中に帆を張り、風を受けて走り出さないようタグボートで抑えて「セイルドリル」を行います。
帆を張ると聞いて駆けつけた見学客の中には「今から仕事があるから、セイルドリルを全部見れないが、ぎりぎりまで見る!」とか、「私が乗船訓練をしたときは、メインマストの上から2番目担当だったよ。」とか、「孫が今、乗船訓練している」など、随分関係する方の見学が多かったようです。これも海事都市今治ならではなのでしょうか。
今回の「海王丸」セイルドリルでは追い風のため、帆がきれいに広がって非常に美しい姿を見せていました。帆船が帆を広げた姿はいつ見ても美しいですね。

2009年8月10日月曜日

「海王丸」寄港記念 JAZZ LIVE

今治海事展終了を迎え、「海王丸」寄港記念JAZZ LIVEが今治ジャズタウン実行委員会主催で開催されました。普段は貨物船が停泊し、鋼材などの積荷がある実用的な港ですが、そこに帆船「海王丸」が停まり、JAZZの調べが流れ、なんともロマンチックな感じがしました。
今治海事展が終わった安堵感と虚脱感に浸りながら、一瞬のように過ぎ去った3日間を思い出しました。それには暮れ行く夕べと「海王丸」そして、しんみりと心に入ってくるJAZZがぴったりだったように思います。
周りを見渡すと、多くの関係者が同じようにJAZZを聴かれていました。「海王丸」の皆さんも甲板にでてJAZZに聴き入っていました。こういった試みはなかなか実現できにくいかもしれませんが、実現できたのも今治海事展への皆さんの熱い思いがあったからこそと思います。

2009年8月3日月曜日

潮冷熱工場見学会

潮冷熱の新都市工場の見学会です。潮冷熱はエレベーターや空調設備が有名ですが、写真の「タコ」は足から冷風が出るようになっていました。子ども達はバスから降りるなり「タコ」めがけて走っていきました。涼しい風の前で歓声が響きました。
工場の中ではエレベーターの製造工程や、大型冷蔵庫、空調設備の製造工程の紹介がありました。鉄で作った20面体のさいころ等も展示されており、技術力を活かした楽しさもアピールされていました。
説明箇所のパートパートに手書きの絵コンテでの説明が用意されており、「これを作るだけでも相当な手間隙がかかる」ということは容易に想像できました。「会社を良く知ってもらおう」、「仕事を理解してもらう」そんな姿勢が見学者にもよく伝わったと思います。
今回の今治海事展工場等の見学は6社のご協力をいただきました。各社には人的・経費的に大変なご負担をされたと思います。それだけにこの熱い思いが、次世代の子ども達にしっかり伝わったと思います。
また、この見学会へ小中学生をはじめとする皆さんを送迎するバスは、一部日本財団の補助を頂きました。多くの方が、一度にたくさんの工場を見学するためにありがたい支援でした。