2006年12月6日水曜日

製油所と「海事都市 今治」その2

前回写真の海上左側に見える大きなタンカーが着桟する入出荷用桟橋「ドルフィンバース」に着桟するタンカーの写真です。入荷用施設は二つあり、こちらの桟橋には最大10万tクラスのタンカーが着桟できます。ここには原油をインドネシアなど東南アジアから日本に1週間ほどで運ぶタンカーが月に3隻~4隻、あわせて年間約40隻も入港する他、製品出荷のためのタンカーも入港しており、それらを含めると年間約1000隻入港します。
 写真の船や定期的に入港する船は10万tクラスですが、今治市の造船会社グループが建造した船もあり、担当の方は船の特徴から「このタンカーはどこの造船所で造った船だ」とすぐ分かるそうです。ちなみにこの船はシンガポール船籍で、船の上は外国になります。
 この船がこの製油所にある一番大きな原油タンク1個分を運んできます。船からは写真の4つある滑車付の白いパイプ(ローディングアーム)を通じて桟橋に設置されているパイプを通り、陸上の原油タンクへ荷揚げされます。桟橋には直径約60センチのパイプが設置されており、船から毎秒ドラム缶7,8個!を送り出すため、これだけ大きな船にかかわらず、荷揚げは1~2日で終わります。