2006年12月7日木曜日

製油所と「海事都市 今治」その3

写真のタンカーですが、これは入港待ちのため、停泊しているのではありません。「その1」の写真右上にある巨大タンカーが停泊しているところ、実はここが「シーバース」という入荷用施設で、最大30万tクラスのタンカーを周りに見える5点のブイで係留し、船の中央部分と海底配管(約70センチのパイプ)をドッキングして手前のタンクへ原油を荷揚げしているのです。
このタンカー、サウジアラビア及びイエメン等の中東にて積荷して20日間かけて月に1回程度日本に来ます。1時間に1万klを(ドルフィンバースの倍の速さ)、原油タンクに送り込み揚荷は2日程度で終わります。30万tクラスの巨大タンカーですと写真の中の大きな原油タンク(10万kl)3杯分くらいを運んできます。
前回紹介したドルフィンバースに入荷のために寄港するタンカーもあわせると年間に大小約50隻以上の原油タンカーが石油の安定供給のために寄港しています。写真のタンカーは原油の荷揚げ作業を終えて、出港の作業に取りかかっているところです。
今治市菊間町の海岸線を通過するとき、原油を運ぶ大きなタンカーを見ることができるかもしれません。