2006年12月11日月曜日

製油所と「海事都市 今治」その4

写真は、沖側に見える大きなタンカーから運び込まれた原油が、製油所で石油製品となって出荷桟橋から手前の船に積み込まれ出航する様子です。製油所から桟橋を通して石油製品ごとにパイプが配置され、出荷船に積み込みます。そのときは船員、製油所社員共同で安全に注意しながら積み込み作業に従事しています。
出港時には石油製品が満載されているため、写真のように船と海面の差がほとんどなくなり、船体の赤いライン(喫水線)がちょうど水面にきています。それと比べると、向こう側の大きなタンカーは荷揚げ完了間近のため、船体のほとんどが海面上に出ており、船体の大部分を見ることができます。
このように出荷船が年間4600隻以上出航しますが、その大半が1000トン以下の内航船で、その中には今治市内の内航船が多く含まれています。国内の輸送手段としてはいろいろありますが、陸上輸送に比べ、少ない燃料で大量の製品が運べる、しかも環境にやさしい内航海運(海上輸送)を物流の主役にしようとする「モーダルシフト」が注目されています。この製油所も環境にやさしい内航船を積極的に使っています。
こうして出航した船が各地へ石油製品を運び、皆さんの安定した生活に結びついています。