2009年2月16日月曜日

「今治海事展」開催のおしらせ

5月21日から開催されます今治海事展“BARI-SHIP”まで100日を切りました。市庁舎正面に今治海事展開催の看板を設置し、市民の皆さんにお知らせすることにしました。今回の海事展はトレードショー(海事産業の商談会)を核にして海事産業の現場を有する今治らしさを前面に出しながら、「次世代の海事人材育成」の要素を盛り込んだ開催を目指しています。
この「次世代の海事人材育成」のために、海事展開催に併せて5月23日(土)に併催イベントを開催しますが、地元海事産業界の皆様のご支援をいただきながら、工場見学会や新造船見学会、帆船寄港など市民の皆さんが「海の関心を高める」ための様々な取り組みを計画しています。
これから市民の皆様にもホームページをはじめ、色々な方法でお知らせしていきます。

2008年12月19日金曜日

海へのチャレンジフェア

12月13日に今治地域地場産業振興センターにて「海へのチャレンジフェア」が四国運輸局主催で開催されました。これは昨年まで「船員就業フェア」として船員と海運会社の接点を広げるために開催されていましたが、今回から船員経験者以外にも広く参加してもらおうと門戸を広げ、全国で6回目の開催となっています。今治市では平成18年から3回目の開催となり、例年就職まで結びつくケースが多いようです。
この日は、午前中から一般の船員経験者が多く訪問されましたが、午後からは写真のように波方海技短大の学生80名余りが訪問し、将来就職する船員の道がどのような形態なのか、海運会社から生の声を聞く貴重な機会となりました。20社の海運会社が出展していましたが、海運会社の担当者が熱く説明し、将来を担う学生がその話を熱心に聞き入る姿があちこちで見られました。
今年からこのフェアに加えて新しく「造船・舶用工業就業フェアin いまばり」も開催されましたが、“海事都市今治”ではこのように造船・海運・舶用工業と人材を要望している力強い企業がまだまだたくさんあります。
地域で育った学生が地域の海事産業へ進んで欲しい、それが私達の大きな願いとなっています。

2008年12月8日月曜日

出前海事教室名誉船長講演会

平成20年12月4日今治市立美須賀中学校全校生徒108名を対象に、商船三井客船㈱名誉船長渡辺輝夫氏による「にっぽんまる名誉船長の世界の船体験談」の講演を開催しました。この講演会の開催にあたっては弓削商船高専OB会と今治市外航海運協議会の協力をいただきました。
渡辺名誉船長は子どもの時に「世界中を回りたい」と志し、弓削商船高専に進学され、卒業後船員の道へ進み、たくさんの客船の船長として世界中を航海されたそうです。世界中を航海することで異文化に触れる機会があったり、地球上の自然破壊が進む様子など身をもって体験され、その様子を生徒にわかりやすく伝えていました。
生徒からは、「人生でどれくらい船に乗っていたのか?」「国ごとの文化の違いは?」など質問が寄せられましたが、「船員は外交官のように日本を代表する立場にあり、どのような状況でも毅然とした態度が必要である。」と人生の航海歴で月と地球を6往復に相当する距離を船と共にした経験から訴えられていました。
この中学校から弓削商船高専に進学する生徒は比較的多いそうですが、さらに海や船に興味を抱く生徒が増えて欲しいと思います。

2008年11月28日金曜日

今治市外航海運セミナー


平成20年11月20日弓削商船高専にて第四回今治市外航海運セミナーが開催されました。このセミナーは今治市と弓削商船高専の連携協定事業の一環として、今治市外航海運協議会のご協力を得て開催されています。“海事都市今治”に存する船員育成高等教育機関である弓削商船高専の学生・教官に、外航海運業の実態について知識を深める機会を提供し、今治市の外航海運業を将来の進路としてつながるよう期待しています。
今回は商船学科4年生40名と専攻科の学生を対象に今治市外航海運協議会のメンバー2名が海事都市今治の外航海運業の現状について、オーナーが堅実な経営で競争力をつけてきたこと、海運業の業種分担が進み、専業化されていることなどを詳細に熱く語りました。
質疑応答では、昨今の景気変動に伴う海運会社の収益についてや、新造船を発注する海運会社の計画など核心をついた学生からの質問が相次ぎ、応答した海運会社の代表も学生の意欲に驚いていました。
海運会社の代表からは、学生が弓削商船高専でしっかりと学び、今治の海運会社で働いて「船のお医者さん」といわれる優秀な監督に育って欲しいという要望が伝えられました。

2008年11月10日月曜日

今治海事資産見学ツアー

11月8日に今治地域海事地域振興協議会主催で、今治市内に存在する海事資産見学ツアーが開催されました。「今治地域海事地域振興協議会」では海事産業、商工会議所、学校、行政機関等が一体となってそれぞれの立場で海事人材の確保・育成を目的とする取り組みを進めています。
今回のツアーでは、大三島海事博物館から見学いたしました。この海事博物館は、昭和天皇の海洋生物御研究のための御採取船「葉山丸」を記念して作られたものですが、全国の国宝・重要文化財の指定を受けた武具の約8割を保存する、併設している宝物館と併せて、海の歴史を感じさせる施設です。
続いて村上水軍博物館を見学いたしましたが、村上水軍の歴史をゲーム形式でたどることができ、参加者も村上水軍の歴史を詳しく知ることが出来ました。
あいにく雨天となりましたので、芸予要塞の小島には上陸できませんでしたが、能島・小島・来島と海事資産を船でめぐり、最後は造船所のひしめき合う波止浜湾を海上から展望し、“海事都市今治”への認識を深めていただきました。
このツアーには観光ボランティアガイドの皆さんが協力してくださり、懇切丁寧な説明があり、参加者の理解がより一層進んだようでした。

2008年10月8日水曜日

「今治海事展」開催要望活動

『今治海事展』“BARI-SHIP”が平成21年5月21日(木)~23日(土)で開催されることが決まりました。この海事展はトレードショーを核として、一大海事産業の現場を有する今治らしさを出しながら「次世代の海事人材育成」要素を盛り込むことが開催の大きな狙いです。
10月2日に市長をはじめ、今治市海事都市交流委員会の委員が国土交通省・日本財団・日本船主協会・日本内航海運組合総連合会・日本造船工業会・日本船舶輸出組合・日本中小型造船工業会・日本舶用工業会を訪問し『今治海事展』開催にあたり協力を要請しました。国土交通省では山本順三参議院議員も同行してくださり、春田事務次官・伊藤海事局長に要望書を提出しました。(写真)「人材育成は日本の海事産業全体の課題であり、海事展のようなイベントは国土交通省からお願いしてでもやってもらいたい。全面的に協力したい」と伊藤海事局長から温かいお言葉を頂きました。
他の団体・機関からも「海事都市発祥の地今治で開催される海事展に是非協力したい」など『今治海事展』へ様々な形でご支援をいただけそうです。今後、海事展開催時の「人材育成に向けた併催イベント」をどのように実施するかなど協議を進めて参りますので、皆様のご支援よろしくお願いいたします。

2008年8月26日火曜日

帆船「今治丸」今治出港

今回の「日本丸」今治寄港では出来るだけたくさんの子どもたちに「日本丸」に見たり、触れたりする機会を提供したいと考えました。最後の「登檣礼」と出港見送りには保育園児が駆けつけてくれました。
保育園児から中学生まで様々な年齢層の子どもに「日本丸」を見ていただきましたが、子ども達の心にどのように残ったのでしょうか。再三触れましたが、今回の帆船「日本丸」寄港をきっかけにこの中から少しでも海事産業に進む若者が出てきてくれれば素晴らしいことだと思います。
訓練生にとっての「日本丸」は船員となる基礎を学ぶ厳しい訓練と、共同生活を送った仲間を作る場になります。海事都市今治にとっての「日本丸」は、子どもが「日本丸」を通じて「海への興味」を強く持ち、夢を抱く存在であったと思います。
最も見ごたえのあると聞いていた出港時の「登檣礼」を見守りました。大きな声で高いマストから「ごきげんよう」と叫ぶ訓練生に感動を覚え、今回の「日本丸」寄港の始終を振り返ると、思わず泣けてしまいました。これからも子ども達が海への興味を持つような取り組みを進めていきたいと思います。

2008年8月25日月曜日

帆船「日本丸」一般公開見学

8月1日は「日本丸」一般公開見学がありました。午前中は今治市内の小・中学生を招待し、「日本丸」見学の機会を用意しました。
訓練生がそれぞれの持ち場で、「日本丸」の装備品について、どのように使用しているのか丁寧な説明を受け、子ども達が触って実際に体験できたものもありました。訓練生の掛け声と共に子ども達の歓声が船外まで聞こえ、楽しそうに下船する子ども達の顔が印象的でした。普段、見ることの出来ない「日本丸」に大きな興味が湧いたのだと思いますが、その興味を船長・機関長へと抱き続ける子どもが出てきてもらいたいものです。
午後からは一般市民の方にも見学していただきました。平成2年以来18年ぶりの寄港となり大勢の見学者が訪れましたが、前回の寄港が記憶に残っている方がとても多く、また、非常に詳しい方が多いことに驚きました。「次はいつ今治に呼んでくれるんで?」と多くの見学者からリクエストを受けました。

2008年8月22日金曜日

帆船「日本丸」セイルドリル

“海事都市今治”寄港中の帆船「日本丸」は毎日、見所が用意されていました。7月31日はセイルドリル(総帆展帆)訓練が行なわれました。縦方向の18枚、横方向の18枚合わせて36枚の帆を訓練生が教官の指示のもと「わっしょい」という掛け声を出しながら順番に開いていきます。
全ての帆を開き終わるまでに1時間30分ほどかかりました。その作業の様子を「日本丸」教官の解説を聞きながら岸壁から大勢の市民が見守っていました。艦橋にはセイルドリルを船上から見学している参加者が見えます。このチームワークが要求される大変な作業、そして全ての帆が張られた美しさ、船上から見学した小中学生にはどのように映ったでしょうか。
このセイルドリル、強風、雷などで実施が出来ないこともあるそうです。当日は暑かったですが、セイルドリルには絶好の天候だったようです。そしてこの時張られた「帆」ですが、歴代訓練生の「手作り」だそうです。「日本丸」で訓練した訓練生の脈々と連なる気脈が伝統へとなり、「日本丸に乗り込み訓練した」という経験と誇りが訓練生の心に受け継がれていくのでしょう。

2008年8月21日木曜日

帆船「日本丸」ライトアップ

「日本丸」が“海事都市今治”に寄港中の7月29日から8月1日まで夜間のライトアップがありました。7月30日はしまなみ海道もライトアップする日でしたから、大勢のカメラマンが会場を訪れ、思い思いの場所で写真を撮っていました。
寄港期間中は夏休みということもあり、昼間は家族連れの見学者が多く見られ、夜間は大人同士の見学者が多かったように感じましたが、昼夜を問わず、見学者の多さに今治市民の関心の高さがうかがえました。 「日本丸」に乗船している乗組員や訓練生の家族の方の訪問も多くありましたが、訪問者にはつい先日まで「日本丸」に乗船していた波方海技短大の学生もたくさんいたようです。長い間、厳しい訓練の場として過ごした思い出の「日本丸」が懐かしく思えたのでしょう。「太平洋の白鳥」とも呼ばれる「日本丸」には人を惹きつける優しさがあるのかもしれません。