全ての帆を開き終わるまでに1時間30分ほどかかりました。その作業の様子を「日本丸」教官の解説を聞きながら岸壁から大勢の市民が見守っていました。艦橋にはセイルドリルを船上から見学している参加者が見えます。このチームワークが要求される大変な作業、そして全ての帆が張られた美しさ、船上から見学した小中学生にはどのように映ったでしょうか。
このセイルドリル、強風、雷などで実施が出来ないこともあるそうです。当日は暑かったですが、セイルドリルには絶好の天候だったようです。そしてこの時張られた「帆」ですが、歴代訓練生の「手作り」だそうです。「日本丸」で訓練した訓練生の脈々と連なる気脈が伝統へとなり、「日本丸に乗り込み訓練した」という経験と誇りが訓練生の心に受け継がれていくのでしょう。