2011年6月29日水曜日

バリシップ2011国際会議 2日目


「バリシップ2011国際会議」の二日目は「日本の舶用工業の未来」についてのディスカッションから始まりました。ここでは今治市の舶用工業代表者3名を中心に、舶用工業の課題や、技術の開発、海外展開などを議論し、「造船・海運と共に生きる道」を、日本の海事クラスターの結びつき・優位性を活かした生き残り策をとるべきと聴講者に伝えました。
二番目の「船主、成長の条件」では、世界的に厳しい状況であるにも関わらず、他地域に比べ新造船発注が未だに続いている「今治オーナー」の生き残り策としての円高対策、船舶管理の議論がなされました。日本で船主が国際競争に勝ち抜いて、安定的な物資運搬を続けていくには税制面で海外との「イコールフッティング」が必要で、そうでないと海外で事業を展開せざるを得なくなることになります。海事都市今治のヘッドクオーターである「今治オーナー」が海外全面移転してしまうと日本の海上物資運搬の未来に大きな影響を与えると想像されます。
 国民や世界の人々の生活を支えている海上物流の主役である「今治オーナー」、国内で残って事業を続けていくためには問題点がたくさんあることを改めて認識させられました。

2011年6月28日火曜日

バリシップ2011 2日目


「バリシップ2011」の二日目も朝から多くの来場者が訪れました。1日目と異なるのは、来場者が企業や団体の代表者が減り、企業の担当者、現場の技術者が増えたため、作業服姿や会社の制服姿の来場者が多くなったことです。
現場を有する海事都市今治らしく、実際に展示している機器をオーダーしたり、使用している人とのやりとりが出来ることは大きな特徴で、主要な関係先であり、確実な相手先にPRすることは出展社にとっても最も手ごたえのある効果的な機会であり、大きなメリットといえます。
この日も報道局の取材が多くあり、TVに答える企業代表者の姿、会場からレポートする報道陣の姿が多く見られました。前回の“BARI-SHIP”は地元にとっても半信半疑の状態でしたが、2回目を迎えた今治海事展「バリシップ2011」では、日本最大の海事都市今治の存在感が理解されてきたのでしょう。海事展開催の目的の一つである、「情報発信・情報交換」が確実になされていると思います。

2011年6月23日木曜日

バリシップ2011交流会

 「バリシップ2011」の参加者や来場者の交流の場として「バリシップ2011交流会」が開催されました。主催者や関係企業が大規模で盛大なパーティを開くことが、海事展の重要な構成要素の一つとなっています。お昼の展示会よりも夜の交流会の方が、企業の代表者や主要な取引先と名刺交換が出来るなどチャンスが多く、貴重な機会を求めて参加を希望する方が後をたちません。
 交流会は今治市内のホテルで開催されましたが、立食形式でも「立つところがない」と思われるほどの参加者で満員となっていました。
 満員の交流会の冒頭に今治市海事都市交流委員会檜垣幸人会長が、「海運・造船で日本における海事の占める役割が大きいのでバリシップ2011が今治で開催できている。全てが揃う海事都市のプレゼンスを上げ、市民の皆さんにグローバルさとハイテク機器を肌で感じていただきたい。海事都市今治は決して偶然出来たのではなく、海運・造船・舶用が協力し、切磋琢磨してきたから出来上がった。これだけの集積となったのは他に類がない。地場産業である海事産業を盛り上げるためにも、是非2年後も開催したいと思う」と挨拶されました。

2011年6月22日水曜日

「日本丸」入港歓迎式


「バリシップ2011」のシンボルとして、(独)航海訓練所帆船「日本丸」が昨年10月に続き、寄港しました。市民の皆さんからは、「何時にどの方向から入港するのか?」とたくさんお問合せをいただきました。
入港歓迎式には、地元今治市出身の国土交通省井手海事局長が駆けつけて、「海事都市今治は海上交通の要衝で、世界を代表する船主が集まり、日本で船を一番たくさん造っている造船所が集まって構成されている。その日本最大の海事都市でバリシップ2011が開催され、日本丸が寄港して海事思想の普及に貢献している。この機会を通じて船や海の恩恵を再認識していただきたい。また、海事都市今治が大きくなって、震災を乗り越え、元気になっていく日本の起爆剤となって欲しい」とたくさんの思いがこもったご挨拶をいただきました。
「太平洋の白鳥」が瀬戸内海で一休みする姿を一目見ようと、市民や「バリシップ2011」の来場者が多く訪れていました。

2011年6月14日火曜日

バリシップ2011国際会議


「バリシップ2011」の大きな特徴である、「日本最大の海事都市今治からの情報発信」として、今治市内のホテルで「バリシップ国際会議」が開かれました。
菅市長の挨拶で始まり、商船三井芦田会長の基調講演のあと、造船パネルディスカッションが「持続可能な産業へ 日本造船業への提言」をテーマに開催されました。造船業若手オーナーが集まり、地元海事都市今治からは、今治造船㈱檜垣幸人社長が出席されました。
現在の為替市場の円高問題、鉄鋼の内外価格差の問題等、海洋国家日本を支える海事産業が、これからどう歩んでいくべきかという中で、「現況が続くのであれば、海外との競争力維持のためには、他の製造業のように海外に進出するシナリオもありうる」など、厳しい市況を背景にシビアな意見交換がなされていました。
世界単一のマーケットで戦っていくには、製品の完成度は勿論、価格も大きな競争力の要素になります。現在の不利な状況を何とか打開できないか?決定打がなかなか見つからない状況のようです。

2011年6月10日金曜日

バリシップ2011一日目


「バリシップ2011」のメイン会場であるテクスポート今治がオープンし、開場を待ちわびていた来場者が一挙に入場し始めました。その中には、見慣れた顔の方もいらっしゃいますし、そうでない方も大勢いらっしゃって、まさに船に関係する「オールキャストが今治に集う」状況となっていました。
この日のために、皆さんが何度も打合せを重ね、準備を積み重ねてきたことを考えると、胸が熱くなりました。
「前回より何人来場者が増えた?」と来場者の増加を数えることよりも、「内容が濃く、充実したバリシップ2011だった」と皆様に思っていただけることが成功だと思います。それでも、来場者が確実に増えた手ごたえは、バリシップが確固たる地位を築いた証であり、喜ばしいことだと思います。

2011年6月9日木曜日

バリシップ2011オープニング

「バリシップ2011」開催は雲ひとつない青空の下、迎えることが出来ました。開催に向けた皆さんの期待と熱気が伝わり、海事産業界の未来へ明るく強い陽射しがさしたような気がしました。
オープニングでイブ社長は「バリシップ2011の3日間で、全世界の業界に海事都市今治が強いということが発信できる」と挨拶しました。
開催地代表として、菅良二市長は「海事関係者の熱意、熱い思いで、前回を凌駕した海事展となった。最終日は海への関心を持ってもらうために、次世代につなぐイベントもたくさん企画されており、3日間楽しんで欲しい」と挨拶しました。
地元海事産業界を代表して檜垣幸人会長は、「前回の大成功があり、今治市海事都市交流委員会のメンバーの総意でバリシップ2011を開催できることになった。今治から日本を元気にという思いで、発信していきたい」と挨拶しました。
それぞれの思いが結集した「バリシップ2011」、日本最大の海事都市今治ならではのメニューが溢れんばかりの開催を迎えることができました。

2011年6月6日月曜日

バリシップ2011開催前夜


「バリシップ2011」を翌日に控え、会場は開幕を待つばかりの状態になってきました。「バリシップ2011」のメイン出展ゾーンである、「造船パビリオン」ではモデルシップや、パネルなどで趣向を凝らした造型のブースが出来上がっています。 
出展者が続々と会場に集まり準備を進め、きらびやかなブースの展示が完成して、来場者を受け入れる体制が整う様子に熱気がひしひしと伝わってきました。
開催前夜の興奮と熱気を伝えようと地元のテレビ局が会場から報道しました。報道では、「海運・造船・舶用」で構成される「今治パビリオン」を紹介し、UBMジャパンのイブ社長と今治市海事都市交流委員会檜垣幸人会長が「バリシップ2011」の抱負や期待、海事産業界へ与える役割などをPRしていました。いよいよ、「2年ぶりに日本最大の海事都市今治が熱く燃えます!」

2011年6月1日水曜日

バリシップ2011開催準備


「バリシップ2011」開催まで2日となり、会場のテクスポート今治、旧今治コンピュータカレッジでは、会場内の模様替えが進み、徐々に各出展ブースの形が出来上がってきました。「今治舶用パビリオン」では全体の造形を統一したデザインとして、内部を個々の企業色を出した展示としています。 
ブース造形が出来上がりましたら、各企業の出展物が納入され、企業が顧客に訴えるメッセージ性の高いパッケージへと変わっていきます。
「バリシップ2011」出展準備のため、海事都市今治に多くの関係者が集まり始め、会場の内外では「毎度」など掛け声が交わされている姿が多く見られました。