「バリシップ2011」の大きな特徴である、「日本最大の海事都市今治からの情報発信」として、今治市内のホテルで「バリシップ国際会議」が開かれました。
菅市長の挨拶で始まり、商船三井芦田会長の基調講演のあと、造船パネルディスカッションが「持続可能な産業へ 日本造船業への提言」をテーマに開催されました。造船業若手オーナーが集まり、地元海事都市今治からは、今治造船㈱檜垣幸人社長が出席されました。
現在の為替市場の円高問題、鉄鋼の内外価格差の問題等、海洋国家日本を支える海事産業が、これからどう歩んでいくべきかという中で、「現況が続くのであれば、海外との競争力維持のためには、他の製造業のように海外に進出するシナリオもありうる」など、厳しい市況を背景にシビアな意見交換がなされていました。
世界単一のマーケットで戦っていくには、製品の完成度は勿論、価格も大きな競争力の要素になります。現在の不利な状況を何とか打開できないか?決定打がなかなか見つからない状況のようです。