2011年7月1日金曜日

バリシップ2011 セミナー・プレゼンテーション


「バリシップ2011」では、出展社によるプレゼンテーションが自社製品・技術・サービスのPRの機会として数多く開催され、ニーズを捉えたプレゼンに多くの関係者が聴講していました。
 今回からの目玉である「特別セミナー」では、“C”ゾーンで船主セミナーと、船舶の技術フォーラムにわかれ、2日間開催されました。
 写真はその中でも、海事都市今治出身の大阪大学大学院柏木教授による「実海域での船の性能推定法の現状」のセミナーの様子です。柏木教授は市内の高校を卒業後、大学に進学し船舶工学に進路を取られました。現在教壇に立たれながら、海事都市今治から船舶工学に進学する学生が少ない寂しい状況に、「次世代の学生を育てたい」という強い気持ちからこのセミナーを引き受けたそうです。船舶工学の世界では、大手企業と大学が産学一体で研究する事例が減り、個人ベースの研究となっていて、日本の船舶工学の地位も危ういものになってきているそうです。何とか、こういった流れに歯止めをかけるきっかけにバリシップがなることも開催意義の一つだと思います。