2009年7月31日金曜日

渦潮電機工場見学会

海外や国内の数多くの海事展に出展し、海事展を最も熟知しているといわれる渦潮電機の工場見学会の様子です。海事展会場でのブースの設置など「今治パビリオン」のリーダー的な役割を担っていただきました。
工場の見学会では、船舶の電装部品を製造しているため、制御装置などを製造する様子が見学できました。コンピュータを使ってどのように主機のコントロールをしているかが瞬時にわかる装置や、船が安全に故障なく運行するための制御装置など、業界内で評価の高いシステムを見学できました。
子ども達は、電気を発生する仕組みや、静電気を感じる体験も挑戦していました。中には感じたことをメモ紙いっぱいに書いている子どもがいて、「驚いたことが多すぎて書ききれない!」と悲鳴を上げていました。
渦潮電機では新工場を建設中ですが、もし次回海事展の見学会があれば、見学させていただけるのでしょうか。

2009年7月29日水曜日

檜垣造船工場 新造船見学会

檜垣造船の工場・新造船見学会では最新鋭のブロック工場が見学できました。ここでは実際に鉄板を切断したり、鉄板を曲げる「ぎょう鉄」の様子など、船の一部になるパーツを整然と製造する過程をリアルタイムで見学できました。一枚の大きな平らな鉄板が色々な形になってゆく姿はとても不思議な感じがしました。子ども達も一枚の鉄板が船になってゆく様子に興味が引かれたようです。その様子を詳しく、わかりやすく造船所の社員が説明してくれるため、理解が深まりました。
船舶の見学では、大きな船に自動車のハンドルより小さなハンドルがついており、「この、大きな船がこんな小さなハンドルで向きが変わるなんて!」と見学者を驚かせていました。通常では触ることもないハンドルですが、今回の見学会ではこのような光景があちこちで見ることができました。船を造るための過程、建造中の船、完成した船が一度に見学できるのは、「現場を有する“海事都市今治”」の強みかもしれません。

2009年7月28日火曜日

新来島どっく工場 新造船見学会

新来島どっくの工場・新造船見学会ではプロダクトタンカーの見学ができました。広い敷地のため、バスで移動しましたが、途中でブロック工場を通過するため、「こうして船のパーツを造ってゆき、船が完成するのだな」とよくわかりました。ドックではセミタンデム方式で船を建造していますので、前半分が輪切りの状態で建造している船が見えました。180m、48000tのプロダクトタンカーでしたからとても大きく、乗り込んでみると大勢の方が見学に来られているのがわかりました。見学用バス毎に社員の方がついてとても丁寧にわかりやすく説明される様子に、会社の見学会にかける意気込みがわかりました。
 また、船型研究室内の流体実験の様子を見学することができ、船の形が変わると水の流れが変わり、水の抵抗が少ない船型を研究する様子が子ども達の興味を引いていました。新来島どっくの見学会に訪れた人は船を建造する上で、マニアックな知識が深まったのではないでしょうか。

2009年7月23日木曜日

今治造船工場 新造船見学会

今治造船の工場・新造船見学会では、クレーンでのUFOキャッチャー、餅まき、高所作業者体験、屋台など、朝早くから訪れた多くの見学者を飽きさせない盛りだくさんのイベントが豊富に用意されており、それぞれの持ち場に控えるスタッフの様子を見ても、力の入りようが伺えました。
写真は、抽選で当たった人が進水式のシャンパン割りを体験した様子です。進水式では航海の安全を祈り、行われる儀式ですが一般の方が体験できることはありませんので、貴重な体験だったと思います。
見学会の船舶は1700個積みコンテナ船で、今治市海事都市交流委員会委員の双輝汽船がオーナーですが、「今治海事展のためならば」と新造船の見学を快く受け入れてくれたようです。船内を見学した人からは「現在の船がこんなに進んでいるとは知らず、技術の高さに驚いた」とか、「今治でこのような船を造っていることを誇りに思う」などの感想が聞かれました。
 造船所と船主が深い結びつきの下でなしえるこのような見学会は、今治海事展の目的である「海事産業界の力をアピールする」一つであったと思います。

2009年7月22日水曜日

浅川造船進水式見学会

23日併催イベントで事前に最もお問合せの多かった浅川造船の進水式です。会場には200名の小中学生を招待しましたが、進水式を聞きつけた一般の方も早朝からの進水式にも拘らず、大勢見学されていました。
浅川造船は今回の今治海事展に合わせて建造工程を切り詰め、また、当日は小潮で決して良い条件ではありませんでしたが進水式を開催していただきました。また、今回のLPG船は今治の船主で、今治海事展に合わせた進水式にご協力をいただけました。こういったご協力が得られるのも、海事都市今治に船主と造船所が存在し、その関係が密接であるからかもしれません。
浅川造船は進水式にいつも餅まきをしていますが、今回は4000個のお餅を用意したようです。集まった見学客はたくさんのお餅を拾った後、LPG船が船台から滑って海に入る迫力ある光景を興奮した様子で食い入るように見ていました。

2009年7月21日火曜日

「海王丸」一般公開

5月23日「今治海事展併催イベント」として航海訓練所帆船「海王丸」の一般公開見学会が開催されました。朝9時から見学開始でしたが、随分前から多くの方が訪れ、乗船見学を待たれていました。
海事展会場から歩いて2~3分の距離に「海王丸」が寄港していましたから、海事展会場からも「海王丸」のマストは見ることができて、存在感を示していました。昨年の「日本丸」に続いての帆船寄港にも係わらず、5千人を超える方が「海の貴婦人」を見学に訪れました。この「海王丸」見学に来られた方のほとんどが、海事展会場に回られた様子で、「海王丸」と海事展の相乗効果があったように思えます。
テレビやアニメで見た帆船と違い、本物の珍しい装備を目の当たりにして、船上のあちこちから子ども達の歓声が聞こえる様子は、帆船の魅力が十分伝わったように見えました。
昨年寄港した「日本丸」と「海王丸」何か所か違いがあるのですが、皆さんお分かりになりますか?

2009年7月14日火曜日

今治海事展一般公開 その3

こちらは、今治市の外航海運が協力して作ったブースです。こちらも内航海運のブースと同じく、大変な人出でした。右側は操船シミュレーターで、わざわざ23日のために来島海峡と通過するCGも作成して、子供向けに短い時間で体験できるようプログラムされていました。子どもが船を操船するアドバイザーとして弓削商船高専の学生が控え、子ども達にレクチャーしていました。
奥の大型ディスプレイは船舶管理システム用のものですが、当日はタッチパネルで操作できるよう準備し、子ども達に体験させていました。説明を聞いていると子ども達もシステムのすごさがわかり、触ってみると楽しく体験でき、長蛇の列ができていました。
一見何をしているのか表現しにくい海運業ですが、訪れた人には海運業の一部に触れることができたのではないでしょうか。そして対応された海運会社の方も疲れながらも大きな手ごたえを感じられたようです。

2009年7月13日月曜日

今治海事展一般公開 その2

23日の併催イベントでは各ブースが様変わりして、「どうやって市民の皆さんに楽しんでいただけるか?」を皆さんが考え、それぞれの取り組みを行ないました。
この「今治地区海運組合」ではポンポン船レース、缶バッチ作成、ロープワーク・海事クイズ・手旗信号の体験型スタンプラリーなど、「海」「船」「未来」「夢」をコンセプトに来場者に「楽しく海を知って体験してもらう」様々なイベントを準備していました。当日まで相当な打合せと準備が必要だったようですが、当日はこのように爆発的な人出で賑わいました。
海事展で海運業は通常お客様であり、海運業が出展するのは非常に珍しく、「海事都市今治ならでは」、という声が聞かれました。

2009年7月10日金曜日

今治海事展一般公開 その1

5月23日は、「今治海事展併催イベント」が開催されました。前日までのビジネスショーから一転、「今治市海事都市交流委員会」主催の海事都市今治での「海のお祭り」的な一日となりました。テクスポート今治の開場は10時からでしたが、開門前に大勢の一般来場者で列ができ、関心の高さが伺えました。
開門すると、すぐに会場は満員の状態となり、主催者も入場制限を検討するくらいの人出でした。多くの方が、「海事展ってなぁに?」という状態で来場されたと思いますが、きらびやかに飾られたブースや、それぞれのブースでのお土産、見たこともない展示物など、初めての体験に興味深く見学されていました。
23日一日だけで9000名を超える予想以上の来場者があり、その中でも会場内を動き回る多くの子どもたちの姿が印象的でした。子どもたちの話では、「今治ってすごい!」「楽しかった」「海の仕事がわかった」など色々な感想が聞くことができました。
この、子ども達の受けた感想が将来に繋がることを海事都市今治の皆さんは期待しています。