2010年12月28日火曜日

「日本丸」寄港記念JazzLive

「『日本丸』寄港記念Jazz Live」が雨と強風で開催が心配される天候でしたが、「今治ジャズタウン実行委員会」の皆さんが「公演を期待して少しの方でも集まって来られたら開催する」ということで2部構成で公演していただきました。
雨上がりの夜で、楽器や機材も心配でしたが、寒い夜に予想を超えて多くの方々が集まりました。「日本丸」と”Jazz”、クラシックな感じがとてもマッチします。スウィングが心に染み入り、波に消えていくようなひと時を過ごす事が出来ました。

2010年12月27日月曜日

セイルドリル中止

10月24日(日)午後から予定されていました、「セイルドリル」は強雨と強風のため中止となりました。「太平洋の白鳥」こと「日本丸」の全ての帆を広げるセイルドリルに期待して、多くの市民の皆さんが集まっていましたので、急遽「一般公開見学」に切り替え、来場者を「日本丸」船上に招待していただきました。
雨で滑りやすく、風で船体があおられ非常に不安定な船上でしたが、「日本丸」の乗組員や訓練生が細心の注意を払って、「一人でも多くの来場者に見学を」ということで対応いただきました。寒い雨の中待ち続けた来場者の皆さんから「セイルドリルは見られなかったが、日本丸が見られて良かった、ありがとう」と声をかけていただきました。
洋上からは波方海技短大の練習船「くるしま3」弓削商船高専の練習船「弓削丸」が、波の高い状況ではありましたが、洋上から「日本丸」を見学するツアーを行い、参加者が「日本丸」のことを詳しくしることができました。

2010年12月24日金曜日

「日本丸」海洋教室

10月24日(日)「日本丸」寄港事業の目玉として、市内から希望のあった小学校4校80名が集まり、「海洋教室」が開催されました。
大藤船長の開校挨拶に始まり、「日本丸」船内の案内と紹介、ロープワーク、椰子摺り等趣向を凝らした、体験型の教室が実施されました。
参加した児童は、「一昨年、日本丸を見たので是非乗り込みたかった」、「船の中で勉強していたのでびっくりした」、「ロープがたくさんあって驚いた」、「将来日本丸に乗って船乗りになりたいとあこがれた」等、「日本丸」を体験したからこそ得られた感想が述べられました。
「海洋教室」には多くの児童が参加できませんが、帆船寄港の機会を活かして、帆船を体験する機会を出来るだけ多く作っていきたいと思います。

2010年12月10日金曜日

「日本丸」洋上見学



「日本丸」洋上見学ツアーは、地域に存する船員育成高等教育機関である「国立波方海上技術短期大学校」、「国立弓削商船高等専門学校」の絶大な協力を戴いて、次世代の海事人材育成の目的として開催されました。事前に申し込みのあった地元の小中学生の親子が今治港内港の「海の駅」から練習船に乗り込み、蔵敷埠頭の「日本丸」まで色々な海事に関するレクチャーを受け、「日本丸」を洋上から見学するツアーです。
あいにく、荒天のため波が高く船が揺れていましたが、「大きくなったら船に乗るお仕事がしたい」、「日本丸を船の上から見れて良かった」、「船のことが良くわかった」など、参加した子どもたちから色々な感想がありました。
海事都市今治で育つ子どもたちも、船に乗る機会は少なくなってきています。関係先の皆様の協力を戴きながら、少しでも船に触れる機会を設け、海への親しみを持ってもらいたいと思います。


平成18年から始まりました「編集室のこぼれ話」も100回目を迎えることが出来ました。今後も海事都市今治での出来事をお知らせしていきます。

2010年12月6日月曜日

帆船「日本丸」寄港会場告知ブース

バリシップ2011告知ブースと並んで、今回は愛媛内航海運組合連合会、国立弓削商船高等専門学校、国立波方海上技術短期大学校等のブースが設けられ、来場者に対してそれぞれの立場から海事啓発を行っていただきました。
中でも、国立波方海上技術短期大学校は学校のPRと共に、ロープワーク教室を開催していただきましたが、来場者に好評で、多くの親子連れが挑戦していました。海で安全のために使われているモノや、道具の使い方など、一般に知られていないことはたくさんありますが、珍しいものや実用的なものがたくさんあります。
教官や訓練生にロープの結び方をレクチャーされ、「お父さん、僕解けないロープの結び方出来たよ」などと話しながら帰っていく姿が印象的でした。

2010年12月1日水曜日

バリシップ2011告知ブース

今回の「日本丸」寄港事業は、次世代の海事人材育成の目的と、平成23年5月に開催される、「バリシップ2011」のプレイベントという目的があります。会場入口に「2011年、再び日本最大の海事都市へ!バリシップ2011」の横断幕を掲げ、大々的にアピールしましたが、寄港会場内に、「バリシップコーナー」を設け「バリシップ2011」のPRと海事都市今治の海事産業をPRする掲示パネルを用意し、来場者にアピールしました。
スリーデーマーチ参加者、親子連れ、年配の方など時間帯によってたくさんの方に訪れていただきました。映像やパネルを見て、「来年バリシップ2011があるんよね、楽しみにしとこわい。」、「今治市はすごいまちなんやネェ~」と感想をいただきました。
前回の“BARI-SHIP”が市民の皆さんの記憶に残っているようで、安心しましたが、多く寄せられる質問からは期待感が現されており、それに応えていかなくてはなりません。

2010年11月25日木曜日

帆船「日本丸」一般公開見学

10月23日、航海訓練所帆船「日本丸」の一般公開見学が行われました。一般公開見学は楽しみにされている方が大変多く、遠くから多勢の方が朝早くから並んで見学されます。この日は「瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」の10回記念として「日本丸コース」も設定されていましたので、ゼッケンをつけた多くの参加者が「日本丸」の前まで訪れました。この企画は初めての試みでしたので、参加記念グッズを手にして帆船を背景に記念写真を撮るなど、海事都市今治を歩いた良い記念になったと思います。
3年目を迎えた一般公開ですが、「日本丸」に乗船見学した方は4000名を超えました。今治市内で多くのイベントが行われていたため、午後の終わりの時間近くに親子での見学が多かったように思います。親子連れの会話で「お父さんもこの船に乗って訓練したんだよ」という声に、海事都市らしさを感じた一般公開見学でした。

2010年11月19日金曜日

帆船「日本丸」入港歓迎式

10月22日、航海訓練所帆船「日本丸」の入港歓迎式が行われました。今回の「日本丸」には弓削商船高専の学生も訓練のため乗り組んでおり、訓練生にとっては実質的にはじめての寄港地となりました。
歓迎式では恒例の「今治寿太鼓保存会」による、寿太鼓の演奏で、乗組員と訓練生が「日本丸」から上陸しました。制服の学生が整然と隊列を組んで緊張しながら入場する姿には、初々しい中に凛々しさを感じました。
今治市長から物流を支える船員になるための訓練の過程で海事都市今治への寄港を歓迎し、次世代の海事人材育成に弾みを付けたいと挨拶がありました。「日本丸」の寄港を歓迎するお言葉をそれぞれからいただいた後、瀬戸内しまなみ大使が訓練生に記念の花束を贈呈しました。
「日本丸」大藤船長より寄港の挨拶と「日本丸」の写真をいただき、5日間の「日本丸」寄港事業がいよいよ始まりました。


2010年11月17日水曜日

帆船「日本丸」入港

10月22日(金)独立行政法人航海訓練所帆船「日本丸」が平成20年以来、2年振りに今治市に寄港しました。今回の寄港は、これまで海事都市今治で行われてきました、次世代の海事人材育成を目指した取り組みをより一層進めることが目的の一つ、そして寄港の機会を活かして、平成23年5月に開催される「バリシップ2011」の開催告知を行う、バリシッププレイベントとしての目的があり、今治市海事都市交流委員会、今治市主催で様々な海事関係の皆様のご協力を戴きました。
今回の寄港には「第10回瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」等、様々な地域のイベントが同時期に集約して開催され、今治市内は活況を呈していました。
「日本丸」が四阪島本面から蔵敷埠頭へ向かっている様子が確認されると、あちこちから市民の方が集まり、タグボートに曳航されながら「太平洋の白鳥」と称される「日本丸」が美しい姿を現しました。

2010年10月28日木曜日

しまなみロングクルーズ 2010

10月16日国土交通省四国運輸局今治海事事務所主催で、「しまなみロングクルーズ2010」が開催されました。今治市内4校の小学校を通じて申し込みのあった、22組58名の親子等が参加しました。チャーターしたフェリーで今治港内港から来島海峡大橋を通過し、大三島橋を回るクルージングを体験しながら、出前講座、救命筏の展張実験、救命胴衣の着用実習などを行いました。
出前講座では「船はなぜ浮くの?」という題目で鉄の塊を粘土に見立て、どうやったら水に浮かぶのか、それぞれ考えて、いろいろな考えを子どもたちが提案していました。正解の粘土が水に浮かんだときには大きな拍手と歓声が沸いていました。
海事都市今治で育った子どもたちも最近はフェリーに乗船する機会が減ってきています。そのため、フェリーが動き出すと、最初はこわごわでしたが、だんだん大胆に船べりに近づいていました。途中で、操舵室の見学もあり、船が舵を切るとどうやって進む方向が変わるのか、見学していました。
救命筏や、救命胴衣、使う機会が無いに越したことは無いですが、いざというときになくてはならない命を守る装備について親しみやすい説明を楽しみながら、海の知識を深めることが出来たと思います。

2010年10月18日月曜日

今治地域造船技術センター 発展研修

10月4日から今治コンピュータ・カレッジで、今治地域造船技術センター(初級)の発展研修が開催されました。4月から6月まで初級研修で一緒に学んだ仲間93名が、各社に戻り3か月間の実務を経験した後、更に発展的に研修を受ける、今年度から新たにスタートした研修です。
初級研修と異なり、座学と演習が中心に組み立てられ、「安全の心得」や、「メンタルヘルス」、「未来の船舶」等様々なカリキュラムが用意されていました。各造船所の講師陣はもちろん、大学教授や医師など幅広い講師陣が形成され、密度の濃い研修が行われました。
講義が集中的に続くため、研修生も少し疲れ気味でしたが、グループ討論形式の演習では、それぞれが3か月間の初級コースと3か月間の現場体験を元に活発にディスカッションしていました。
初級コースやこういった発展研修があることで、これからの造船所を担う若者の離職率が低くなる効果がでてきているようです。そして、休み時間になると、制服の垣根を越え、お互いに一人の若者になっていろいろな情報を交換しているようで、海事都市今治の未来が明るく育って来ているように思えました。

2010年7月23日金曜日

海の駅オープニング

7月18日(日)海の日を前に、「いまばり海の駅」と「いまばり・みやうら海の駅」オープニングセレモニーが関係者約100名が参加して行われました。
「海の駅」とは「海から、誰でも、気軽に、安心して立ち寄り、利用できる港」の事で、クルージングにより観光や休憩を目的としたプレジャーボートが寄港出来ます。今回は「いまばり海の駅」が全国で129番目、「いまばり・みやうら海の駅」が130番目に海の駅に登録され、海事都市今治の玄関口の今治港、「国宝の島」大三島の宮浦港、いずれの海の駅も、港を中心としてまちの賑わいを取り戻す拠点として期待されます。
このオープニングにあわせて4艘のプレジャーボートが寄港してくれました。オープニングセレモニーが終わると、早速次の海の駅へ船出していきました。こうして海の駅を通じて、海の人から海のまちへと交流の輪が広がって欲しいと思います。

2010年7月7日水曜日

今治地域造船技術センター 初級 修了式

6月30日(水)、今治地域造船技術センター修了式が行われました。次世代の造船業界を担う若者を育成するこのセンターも6年目を迎え、通算600名を超える研修生を送り出してきました。
今回の研修生は93名ですが、全て20代の若者で、団塊の世代の大量退職もあって、造船業界の年齢層構成が大幅に変化してきています。
船を造る仕事は、たくさんの部品を組み合わせるものですが、“オーダーメイド”で一隻一隻造られているため、熟練の匠の技と新しい技術へのチャレンジが必要とされます。その中核を担い、熟練の匠の技を引き継いでいくのが技術センターを卒業していく研修生の皆さんです。
今回の初級コースですが、今回の研修生が10月に再び集まり、発展研修を行う予定です。これから現場で3ヶ月間の経験を積んだ研修生が、研修の成果を活かしてどれだけスキルアップして帰って来るのでしょうか。手前に座っている講師の先生方も、研修生の成長した姿を楽しみに待っていると思います。

2010年6月15日火曜日

5th Ship Finance Forum

平成22年5月25・26日に今治市内のホテルで、「第五回日本船舶金融フォーラム」が開催されました。国内はもとより、シンガポール、香港、イギリス、ギリシャ、韓国など海外からも多数の海事関係者が集まり、出席者の4割以上は外国人というフォーラムでした。
リーマンショック移行の市場動向など、船舶金融に関する最新の情報や、日本の海事産業と関連産業についてなど、様々な専門家が船舶金融の現状と将来について紹介していました。金融・造船・海運の分かれ、ディスカッションを行いましたが、そこでは生の声で貴重な情報・意見が交換されていました。
フォーラムの中では再三、「今治は日本の海事産業の中心地」という言葉が出席者から出ていました。
その重要な土地で開催されるだけに、この地方都市に海外から多数の出席者が多く集まるのでしょう。
これから様々な問題が顕在化し、更に厳しい状況を迎えると言われていますが、これまで幾多の苦境を乗り切ってきた、今治の海事クラスターの存在感が益々高まると思います。

2010年6月10日木曜日

8社合同展示会

平成22年5月13・14日に渦潮電機㈱みらい工場内で舶用工業8社が集まり、合同展示会が開催されました。SEAJAPANとほぼ同じ最新機材を使ってセミナーやプレゼンテーションを、今治市近郊・の海運会社・造船所を招待して開催されています。
それぞれの会社の代表者ではなく、現場担当者が多く来場するため、実機を装備したり、使ったりする上での詳しい技術的な説明が時間をかけて行われ、来場者からも質問が多くでていました。そのため、一つのブースの滞在時間が非常に長かったようです。
この場をお借りして、地元の海事産業関係者の方にも「バリシップ2011」開催と、海事都市今治の実力についてPRをいたしました。使われた映像や写真に登場される方が多く、写真や映像を隅々まで見て「来年またやろうね!」と声をかけていただきました。

2010年6月2日水曜日

SEA JAPAN 2010 記者会見

SEAJAPAN2010の最終日に、平成23年5月19日(木)~21日(土)テクスポート今治を中心に“バリシップ2011”が開催されると記者会見を行いました。“バリシップ2011”の主催者UBMジャパンのイブ社長、地元海事産業界を代表して、今治市海事都市交流委員会檜垣幸人会長、地元開催地として菅良二市長が会見に出席しました。
イブ社長からは、「日本最大の海事都市今治で再び海事展を開催することが出来て嬉しい、次回も盛大に成功させたい。」、菅市長からは「開催地として、出展者・来場者をおもてなしの心でお出迎えしたい」と述べ、檜垣会長からは「今治市は海事産業が集積する日本一のまち。今治らしさを出した海事展にし、次代を担う子どもたちに海事産業の素晴らしさを伝えたい」、とそれぞれ抱負を述べ開催アピールを行いました。
“バリシップ2011”はトレードショーを核として、一大海事産業の現場を有する今治らしさを出しながら、次世代の海事人材育成を目的とする海事啓発イベントの実施を目指し、開催に向けた協議を進めていきます。
“Go West to Japan’s Maritime Heartland!”

2010年5月21日金曜日

SEA JAPAN 2010


4月21日(水)~23日(金)、日本最大の国際海事展SEAJAPAN2010が開催されました。今治市と今治市海事都市交流委員会、主催者のUBMジャパンの3者共同でブース運営をしました。
ブースでは「海事都市今治」の海事産業の集積力を来場者や他の出展社にアピールすることで、平成23年5月に開催が予定されている「バリシップ2011」への来場・出展へ導こうとする目的があります。SEAJAPAN2010には内外から約400社の出展、17000人余りの来場者がありました。バリシップとは異なり、海事産業界の関係者のみが来場するプロの展示会です。それだけに、海事都市今治のそれぞれの企業の実力は知れ渡っていますが、海事都市今治の集合体で捉えた産業力のデータをお知らせすると、改めてその実力を認識していただけたようです。
 ブースには、外国の船主や金融関係者、日本の海事関係の団体代表者など要人が多く訪問されました。我々も各ブースや来場者に「バリシップ2011」開催も併せてアピールしましたが、「前回出展できなかったので、来年は是非出展したい」という声は大変多く聞かれ、手ごたえを感じました。

2010年5月11日火曜日

進水式見学会

4月30日、伯方島にある造船所で進水式見学会が行われました。伯方町は製塩業や海運業で有名な島ですが、造船所も4ヶ所あり、地域の雇用の重要な受け皿となっています。
今回の見学会は造船所と日本中小型造船工業会の計らいで、隣の大島の宮窪小学校児童が参加しました。地域に密着した場所で操業するこの造船所では、船台が道路端近くまで延びており、子ども達が特別に船首を触れる事が出来ました。このような機会は海事都市今治の造船所でもなかなか珍しい体験です。目の前にある、大きなコンテナ船が、ファンファーレと共に海へ着水する様子に、児童といつの間にか集まった島民から大きな歓声が上がっていました。
見学会に参加した子どもたちが「海事産業のスケールの大きさ」を感じ、将来に繋がって欲しいという希望があります。

2010年5月6日木曜日

平成22年度造船技術センター開講

4月12日(月)6年目を迎えた今治地域造船技術センターの開講式がありました。今年度から内容が更に充実された「実践型人材養成システム」に、93人の若い造船マンの卵が3ヶ月間、様々な分野のベテラン講師の指導を受け、各社の即戦力として巣立っていきます。
海事都市推進課も開講一番目の講座として、「海事都市今治」について映像などで紹介させていただきました。海事産業のハートランドとして海事都市今治の重要性や実力を少しでも理解することで、その中核である「船作り」に誇りを持って挑んでいただきたいと思います。
「大きな声で!動作はしっかりはっきりと!」ベテラン講師から大きな声で指導を受けていました。この基本的な指導が如何に重要なことであるか、現場に出るとすぐに理解できるでしょう。こうした基本的な指導を積み重ねた若者たちが、これから世界に冠たる日本の造船業を担って行くことが頼もしく思えます。

2010年3月1日月曜日

今治北高インターンシップ その2

今治北高校のインターンシップを受け入れ3年目を迎えたこの会社では、体験プログラムが確立してきたそうです。「3日間にどれだけ海事産業を理解してもらうか」という事で昨年開催の今治海事展についても詳しく紹介していただきました。
「海運会社がどういう業務をしているか?」“海事都市今治”に多くの海運会社がありながら、あまり知られていません。具体的な例として監督から、船を管理するための必要事項について説明を受け、「船で火災が起こったらどう対応するか?」等、一隻の船を安全に運航させるために多くの注意事項があることを学んでいました。
「内容が幅広く難しいが、興味深い」と生徒が感想を述べていましたが、今回は、「生の英語が体験できる」などの理由で海運会社をインターンシップ先として希望した生徒が増えたようです。3年目を迎えて、少しずつ効果が浸透しているようです。

2010年2月25日木曜日

今治北高インターンシップ その1

2月9日(火)から3日間、今治市内の海運会社等で愛媛県立今治北高校商業科2年生のインターンシップが行われました。
3年目を迎えた今回は、海運会社8社と日本海事協会今治支部のご協力をいただき、9社20名が海事産業の現場を体験しました。
この海運会社では、二人の社員が生徒に付きっ切りで海運会社の業務を紹介し、一人の生徒は海運会社が支払う帳票の整理を行い、もう一人の生徒は船などから来る英語のメールの報告を行い、業務を交替しながら処理していました。世界の海を走っている船から絶え間なくメールで報告が送られてきますので、即座に確実に対応しなくてはなりません。
英語理解と帳簿整理、いずれも生徒にとっては学校で学習する部分の応用になります。学業と職場で必要とされる能力が結びついているイメージが広がれば、将来進路を選択する際の有力な候補に海運会社がなってくると思います。

2010年2月22日月曜日

世界の海賊と村上水軍

2月14日(日)今治市村上水軍博物館で瀬戸内しまなみ大学水軍講座「世界の海賊と村上水軍」が開催されました。この講座では東海大学の山田教授が「現代の海賊の実像」のテーマで、村上水軍博物館の矢野館長、田中学芸員が「瀬戸内海における中世海賊の実像」について講演されました。
日本の中世「海賊」の代表である村上水軍は、中世の海の秩序を守るべき存在として活躍した集団とみるべきで、「水軍」・「安全保障」・「流通」・「漁民」というキーワードがあり、現在の「海賊」は「沿岸漁民」・「アウトサイダー」・「テロリスト」・「軍」などで構成され、同じ「海賊」とよばれる集団であっても、現在のイメージで村上水軍を見るのは間違いであるという内容でした。
海賊行為が繰り広げられるソマリア沖を通る商船の中には日本の支配船、即ち今治オーナーの船もたくさん含まれます。私達の国民生活や企業活動に必要な物資の殆どが海上交通で運ばれている現在、海上交通の安全が確保できないと非常に不安定な状況になってしまいます。
「公海の安全は誰が守るのか」というテーマを分析していくと、中世村上水軍の存在がクローズアップされてくるように思えます。

2010年2月2日火曜日

今治市外航海運セミナー in 今治北高

1月27日(水)愛媛県立今治北高等学校1年生320名を対象に今治市外航海運セミナーを開催しました。海運業を中心とした海事産業の現状を紹介する事で、生徒が将来の進路・就職に対する考える上で貴重な情報を提供することができました。
セミナーには同校のOB2名の外航海運オーナーが出席されましたが、卒業してから海運業につくまでの経緯を紹介し、今治市を本拠に活躍する外航海運業の現状を語りながら、今治市の海運業・造船業は世界に誇れる産業であることを強調しました。
結びに先輩講師からはドラマ「坂の上の雲」で引用された福沢諭吉翁の「一身独立して一国独立す」の言葉を紹介し、国際化が益々進む中で「一人ひとりが見識・人生観・使命を考えて、身を立てることを思い、毎日自分の将来について考える時間を持って欲しい」その上で、「将来、海運業をはじめとする海事産業に一緒に携われれば嬉しい」とメッセージを贈りました。
生徒からは、「海運業に就くには、どのような知識・技術を身につければ良いか」といった質問が寄せられ、「今治市の海事産業の規模の大きさに驚いたが、今日の話を聞いて、地元に貢献できる人間になりたい」との意見が聞かれました。