2009年12月21日月曜日

「日本最大の海事都市・今治」DVD贈呈

12月14日(月)今治市内の海事産業界で構成する「今治市海事都市交流委員会」(檜垣幸人会長)が、「日本最大の海事都市・今治」のDVDを作成し、今治市教育委員会に150部贈呈しました。
次世代を担う小中学生を対象に今治市が「海のまち」であること、海事産業が今治市において重要な役割を担い、魅力ある産業であることなどを、学校で教材として使ってより理解を深めて欲しいという狙いがあります。
DVDは2部構成となっており、1部は小中学生向け34分、2部は一般向け17分で構成されています。内容は今治海事展を踏まえながら、海事都市今治の歴史や、海事産業の紹介などのメニューがありますが、映像に出てくる船舶などの素材には今治が関係するものが使われています。
このような題材を活かして、海事都市今治が国民の生活を支えている海事産業の一大集積地であり、世界に羽ばたいているスケールの大きい産業であることを認識していただければ幸いです。

「船長、母校へ帰る」講演会

12月11日(金)今治市立朝倉中学校で、(社)日本船長協会主催で「船長、母校へ帰る」講演会が開催され、朝倉中学校の1~3年生113名と、一般市民20名が参加しました。
講演では日本船長協会の福田常務理事から大きな船を動かし、大航海をやり遂げた達成感や、世界の色んな港や町を見たり、色んな人との出会いなど、船乗りとしての経験談を話されました。また、「海と船」のDVDを見て、国民の生活を支える海運業についての紹介を受けました。
後半の講演では母校の先輩で弓削商船高専OBの長井次男船長の講演を聞きました。地元での講演とあって、長井船長も親しみを込めて中学生に「どうして弓削商船高専に進んだか」や当時の訓練や懐かしい航海、乗り継いだ船の種類など詳しく話していただきました。生徒に対して「今の船員は外国人が多いが、海に生きてきた者として、日本人の優秀な技術を守ってもらいたい。安全で便利な美しい国・日本に誇りを持って生きて欲しい」と熱いエールがありました。
講演を聞いた生徒からは、「海賊に逢ったことは?」とか「船長の給料は?」など好奇心を掻き立てられた様子の質問がたくさん出ていました。

2009年11月17日火曜日

今治地域造船技術センター 中級コース

今治地域造船技術センター中級コースが開催されました。初級コースと対象者が異なり、現場で主力となる、ある程度の経験を得て、技術を備えた研修生の技術力アップが目的となっています。
中級コースに参加する15名の研修生は午前中に講習を受けています。これまで職場で教わってきた事や経験で習得してきた事が学術的・技術的に裏打ちされた確かなものである事がわかり、漠然としたものが確信に変わり自信を持って作業に取り組む事が出来るようになるそうです。
また、現場では応用的な溶接等にも取り組みながら、基本的な作業も重ねて行います。この基本的な作業を経験者に対して講習することで、職場で若い経験の少ない技術者に「技術の伝承」をするリーダーになってもらいたいという講師の熱い思いがあるようです。
「ここで使っている実習用の資材はいいものばかりだから、現場に返ったら今日のように作業できないぞ!臨機応変にな!」そのように伝える講師の言葉や指導に優しさと熱意を感じました。

2009年10月20日火曜日

しまなみロングクルーズ

10月17日国土交通省四国運輸局今治海事事務所主催で「しまなみロングクルーズ」が開催されました。今治海事地域振興協議会の事業の一つとして開催される、「海への関心」を深めるための事業ですが、内航フェリーでしまなみ海道沿いに瀬戸内の島々を海上から眺める3時間の船旅となりました。
96名の参加者のうち大半は次世代を担う子ども達でした。現在、航路の整理が進んでいるため、海事都市今治でも、フェリーなど船に乗る機会が減ってきています。それもあってか、船から橋の下を見上げたり、いつもは車で通る風景を海上から眺める貴重な機会に、参加した子ども達は手すりに掴まってはしゃいでいました。
途中、海上保安部のご協力で巡視艇の伴走や、ヘリコプターの旋回など海や空からの歓迎がありました。クルーズ中の船内では、出前海事講座や、救命胴衣の着用実習、救命筏の展張実験など、子ども達に海のことを知って楽しんでもらおうとするイベントが用意されていました。
今回参加した子ども達の頭の中に「船はどうして浮かぶの?」の答えとこの日一日の体験が残り、将来に繋がる子どもがでてくればと願っています。

2009年9月14日月曜日

出前海事教室 「今治海上保安部のお仕事」

7月に今治市内の西中学校、伯方中学校、吉海中学校の3校で出前海事教室「今治海上保安部のお仕事」を開催しました。出前海事教室は、海に関係する様々な職業などについて次世代を担う子ども達に知識を深めてもらおうと開催しています。
今回の出前海事教室では、海上保安庁制作の映像から、「海の安全を守る」海上保安庁の仕事について紹介があり、その仕事を遂行する海上保安官になるにはどのような進路をとるのか?ということが中学生にもわかったと思います。
その後、夏休みを迎えて海で遊ぶときの注意点や、ライフジャケットの装着体験など、身近な海の話題で海への関心を深めていました。
今治海上保安部には毎年多くの中学生が職場体験を希望して訪れるそうで、海のお仕事への関心の高さがうかがえます。

2009年8月12日水曜日

「海王丸」出向・登檣礼


いよいよ、今治海事展併催イベント最後を締めくくる「海王丸」出港・「登檣礼」を迎えました。蔵敷ふ頭から今回の今治海事展をじっと見つめ続けた「海王丸」も海事都市今治を後にする時がやってきました。
訓練生がマストによじ登り、「海王丸」が岸から離れ始めると「登檣礼」が始まります。見学者も「海王丸」に吸い寄せられるように岸壁に寄ります。そこで訓練生が腹の底から「ごきげんよう~」と叫ぶとその声があたりに響き渡り、訪れた人の心に響きます。
「海王丸」の出港の様子を一目見ようと保育園児が駆けつけましたが、國枝船長より園児一人ひとりにサプライズプレゼントがあり、園児もとても喜んで、精一杯旗を振ってお別れをしていました。
45000人を超える人々が今治海事展を訪れ、「今治が海事一色に染まった」5日間でした。「海王丸」は次の寄港地に向かいましたが、海事都市今治はこれからも「海のまちづくり」の船旅を続けていきます。

2009年8月11日火曜日

「海王丸」セイルドリル

今治海事展閉幕から一夜明けて、蔵敷ふ頭では「海王丸」セイルドリルが行われました。帆船といえば皆さん帆を張っている姿が想像されますが、実際瀬戸内海では航行中に帆を張ることは困難で、こうして停泊中に帆を張り、風を受けて走り出さないようタグボートで抑えて「セイルドリル」を行います。
帆を張ると聞いて駆けつけた見学客の中には「今から仕事があるから、セイルドリルを全部見れないが、ぎりぎりまで見る!」とか、「私が乗船訓練をしたときは、メインマストの上から2番目担当だったよ。」とか、「孫が今、乗船訓練している」など、随分関係する方の見学が多かったようです。これも海事都市今治ならではなのでしょうか。
今回の「海王丸」セイルドリルでは追い風のため、帆がきれいに広がって非常に美しい姿を見せていました。帆船が帆を広げた姿はいつ見ても美しいですね。

2009年8月10日月曜日

「海王丸」寄港記念 JAZZ LIVE

今治海事展終了を迎え、「海王丸」寄港記念JAZZ LIVEが今治ジャズタウン実行委員会主催で開催されました。普段は貨物船が停泊し、鋼材などの積荷がある実用的な港ですが、そこに帆船「海王丸」が停まり、JAZZの調べが流れ、なんともロマンチックな感じがしました。
今治海事展が終わった安堵感と虚脱感に浸りながら、一瞬のように過ぎ去った3日間を思い出しました。それには暮れ行く夕べと「海王丸」そして、しんみりと心に入ってくるJAZZがぴったりだったように思います。
周りを見渡すと、多くの関係者が同じようにJAZZを聴かれていました。「海王丸」の皆さんも甲板にでてJAZZに聴き入っていました。こういった試みはなかなか実現できにくいかもしれませんが、実現できたのも今治海事展への皆さんの熱い思いがあったからこそと思います。

2009年8月3日月曜日

潮冷熱工場見学会

潮冷熱の新都市工場の見学会です。潮冷熱はエレベーターや空調設備が有名ですが、写真の「タコ」は足から冷風が出るようになっていました。子ども達はバスから降りるなり「タコ」めがけて走っていきました。涼しい風の前で歓声が響きました。
工場の中ではエレベーターの製造工程や、大型冷蔵庫、空調設備の製造工程の紹介がありました。鉄で作った20面体のさいころ等も展示されており、技術力を活かした楽しさもアピールされていました。
説明箇所のパートパートに手書きの絵コンテでの説明が用意されており、「これを作るだけでも相当な手間隙がかかる」ということは容易に想像できました。「会社を良く知ってもらおう」、「仕事を理解してもらう」そんな姿勢が見学者にもよく伝わったと思います。
今回の今治海事展工場等の見学は6社のご協力をいただきました。各社には人的・経費的に大変なご負担をされたと思います。それだけにこの熱い思いが、次世代の子ども達にしっかり伝わったと思います。
また、この見学会へ小中学生をはじめとする皆さんを送迎するバスは、一部日本財団の補助を頂きました。多くの方が、一度にたくさんの工場を見学するためにありがたい支援でした。

2009年7月31日金曜日

渦潮電機工場見学会

海外や国内の数多くの海事展に出展し、海事展を最も熟知しているといわれる渦潮電機の工場見学会の様子です。海事展会場でのブースの設置など「今治パビリオン」のリーダー的な役割を担っていただきました。
工場の見学会では、船舶の電装部品を製造しているため、制御装置などを製造する様子が見学できました。コンピュータを使ってどのように主機のコントロールをしているかが瞬時にわかる装置や、船が安全に故障なく運行するための制御装置など、業界内で評価の高いシステムを見学できました。
子ども達は、電気を発生する仕組みや、静電気を感じる体験も挑戦していました。中には感じたことをメモ紙いっぱいに書いている子どもがいて、「驚いたことが多すぎて書ききれない!」と悲鳴を上げていました。
渦潮電機では新工場を建設中ですが、もし次回海事展の見学会があれば、見学させていただけるのでしょうか。

2009年7月29日水曜日

檜垣造船工場 新造船見学会

檜垣造船の工場・新造船見学会では最新鋭のブロック工場が見学できました。ここでは実際に鉄板を切断したり、鉄板を曲げる「ぎょう鉄」の様子など、船の一部になるパーツを整然と製造する過程をリアルタイムで見学できました。一枚の大きな平らな鉄板が色々な形になってゆく姿はとても不思議な感じがしました。子ども達も一枚の鉄板が船になってゆく様子に興味が引かれたようです。その様子を詳しく、わかりやすく造船所の社員が説明してくれるため、理解が深まりました。
船舶の見学では、大きな船に自動車のハンドルより小さなハンドルがついており、「この、大きな船がこんな小さなハンドルで向きが変わるなんて!」と見学者を驚かせていました。通常では触ることもないハンドルですが、今回の見学会ではこのような光景があちこちで見ることができました。船を造るための過程、建造中の船、完成した船が一度に見学できるのは、「現場を有する“海事都市今治”」の強みかもしれません。

2009年7月28日火曜日

新来島どっく工場 新造船見学会

新来島どっくの工場・新造船見学会ではプロダクトタンカーの見学ができました。広い敷地のため、バスで移動しましたが、途中でブロック工場を通過するため、「こうして船のパーツを造ってゆき、船が完成するのだな」とよくわかりました。ドックではセミタンデム方式で船を建造していますので、前半分が輪切りの状態で建造している船が見えました。180m、48000tのプロダクトタンカーでしたからとても大きく、乗り込んでみると大勢の方が見学に来られているのがわかりました。見学用バス毎に社員の方がついてとても丁寧にわかりやすく説明される様子に、会社の見学会にかける意気込みがわかりました。
 また、船型研究室内の流体実験の様子を見学することができ、船の形が変わると水の流れが変わり、水の抵抗が少ない船型を研究する様子が子ども達の興味を引いていました。新来島どっくの見学会に訪れた人は船を建造する上で、マニアックな知識が深まったのではないでしょうか。

2009年7月23日木曜日

今治造船工場 新造船見学会

今治造船の工場・新造船見学会では、クレーンでのUFOキャッチャー、餅まき、高所作業者体験、屋台など、朝早くから訪れた多くの見学者を飽きさせない盛りだくさんのイベントが豊富に用意されており、それぞれの持ち場に控えるスタッフの様子を見ても、力の入りようが伺えました。
写真は、抽選で当たった人が進水式のシャンパン割りを体験した様子です。進水式では航海の安全を祈り、行われる儀式ですが一般の方が体験できることはありませんので、貴重な体験だったと思います。
見学会の船舶は1700個積みコンテナ船で、今治市海事都市交流委員会委員の双輝汽船がオーナーですが、「今治海事展のためならば」と新造船の見学を快く受け入れてくれたようです。船内を見学した人からは「現在の船がこんなに進んでいるとは知らず、技術の高さに驚いた」とか、「今治でこのような船を造っていることを誇りに思う」などの感想が聞かれました。
 造船所と船主が深い結びつきの下でなしえるこのような見学会は、今治海事展の目的である「海事産業界の力をアピールする」一つであったと思います。

2009年7月22日水曜日

浅川造船進水式見学会

23日併催イベントで事前に最もお問合せの多かった浅川造船の進水式です。会場には200名の小中学生を招待しましたが、進水式を聞きつけた一般の方も早朝からの進水式にも拘らず、大勢見学されていました。
浅川造船は今回の今治海事展に合わせて建造工程を切り詰め、また、当日は小潮で決して良い条件ではありませんでしたが進水式を開催していただきました。また、今回のLPG船は今治の船主で、今治海事展に合わせた進水式にご協力をいただけました。こういったご協力が得られるのも、海事都市今治に船主と造船所が存在し、その関係が密接であるからかもしれません。
浅川造船は進水式にいつも餅まきをしていますが、今回は4000個のお餅を用意したようです。集まった見学客はたくさんのお餅を拾った後、LPG船が船台から滑って海に入る迫力ある光景を興奮した様子で食い入るように見ていました。

2009年7月21日火曜日

「海王丸」一般公開

5月23日「今治海事展併催イベント」として航海訓練所帆船「海王丸」の一般公開見学会が開催されました。朝9時から見学開始でしたが、随分前から多くの方が訪れ、乗船見学を待たれていました。
海事展会場から歩いて2~3分の距離に「海王丸」が寄港していましたから、海事展会場からも「海王丸」のマストは見ることができて、存在感を示していました。昨年の「日本丸」に続いての帆船寄港にも係わらず、5千人を超える方が「海の貴婦人」を見学に訪れました。この「海王丸」見学に来られた方のほとんどが、海事展会場に回られた様子で、「海王丸」と海事展の相乗効果があったように思えます。
テレビやアニメで見た帆船と違い、本物の珍しい装備を目の当たりにして、船上のあちこちから子ども達の歓声が聞こえる様子は、帆船の魅力が十分伝わったように見えました。
昨年寄港した「日本丸」と「海王丸」何か所か違いがあるのですが、皆さんお分かりになりますか?

2009年7月14日火曜日

今治海事展一般公開 その3

こちらは、今治市の外航海運が協力して作ったブースです。こちらも内航海運のブースと同じく、大変な人出でした。右側は操船シミュレーターで、わざわざ23日のために来島海峡と通過するCGも作成して、子供向けに短い時間で体験できるようプログラムされていました。子どもが船を操船するアドバイザーとして弓削商船高専の学生が控え、子ども達にレクチャーしていました。
奥の大型ディスプレイは船舶管理システム用のものですが、当日はタッチパネルで操作できるよう準備し、子ども達に体験させていました。説明を聞いていると子ども達もシステムのすごさがわかり、触ってみると楽しく体験でき、長蛇の列ができていました。
一見何をしているのか表現しにくい海運業ですが、訪れた人には海運業の一部に触れることができたのではないでしょうか。そして対応された海運会社の方も疲れながらも大きな手ごたえを感じられたようです。

2009年7月13日月曜日

今治海事展一般公開 その2

23日の併催イベントでは各ブースが様変わりして、「どうやって市民の皆さんに楽しんでいただけるか?」を皆さんが考え、それぞれの取り組みを行ないました。
この「今治地区海運組合」ではポンポン船レース、缶バッチ作成、ロープワーク・海事クイズ・手旗信号の体験型スタンプラリーなど、「海」「船」「未来」「夢」をコンセプトに来場者に「楽しく海を知って体験してもらう」様々なイベントを準備していました。当日まで相当な打合せと準備が必要だったようですが、当日はこのように爆発的な人出で賑わいました。
海事展で海運業は通常お客様であり、海運業が出展するのは非常に珍しく、「海事都市今治ならでは」、という声が聞かれました。

2009年7月10日金曜日

今治海事展一般公開 その1

5月23日は、「今治海事展併催イベント」が開催されました。前日までのビジネスショーから一転、「今治市海事都市交流委員会」主催の海事都市今治での「海のお祭り」的な一日となりました。テクスポート今治の開場は10時からでしたが、開門前に大勢の一般来場者で列ができ、関心の高さが伺えました。
開門すると、すぐに会場は満員の状態となり、主催者も入場制限を検討するくらいの人出でした。多くの方が、「海事展ってなぁに?」という状態で来場されたと思いますが、きらびやかに飾られたブースや、それぞれのブースでのお土産、見たこともない展示物など、初めての体験に興味深く見学されていました。
23日一日だけで9000名を超える予想以上の来場者があり、その中でも会場内を動き回る多くの子どもたちの姿が印象的でした。子どもたちの話では、「今治ってすごい!」「楽しかった」「海の仕事がわかった」など色々な感想が聞くことができました。
この、子ども達の受けた感想が将来に繋がることを海事都市今治の皆さんは期待しています。

2009年6月29日月曜日

ウェルカムパーティ


5月22日今治市内のホテルで「今治海事展ウェルカムパーティ」が今治市海事都市交流委員会委員の皆様の主催で開催されました。会場には今治海事展の二日間のビジネスショーを締めくくりを向かえ、1000人の関係者が訪れました。
 今治市海事都市交流委員会檜垣幸人会長が代表して挨拶をしましたが、21022日の二日間での大きな手ごたえを感じたスピーチが印象的でした。会場は写真のような状態で、あまり動きがとれないような状態でしたが、見慣れた顔の皆さんは満面の笑顔で、その様子を拝見するだけで今治海事展の成功が見て取れたような気がしました。
 この日、夜の今治の街は多くの関係者が繰り出したため、スーツ姿の来客で賑わったところが多かったと聞きます。夜の街や、宿泊施設、交通機関には海事展効果が大きく現れたようです。

2009年6月26日金曜日

海事都市サミット

5月22日、今治海事展開催に併せて国内で海事都市を標榜する今治市、尾道市、佐伯市の3市長が集まり、国土交通省伊藤海事局長来席のもと、「海事都市サミット」が開催されました。国土交通省海事局では平成20年度から海事地域人材確保連携事業として、全国で「海のまちづくり」を進める地域に「海事地域振興協議会」の設立を促し、海事都市今治がこれまで地域の海事産業の皆様と取り組んできた次世代の人材育成を目指した海事啓発事業をモデルとして、全国展開を進めています。
それぞれのまちの成り立ちが違いますから、画一的な「海のまちづくり」は出来ませんが、共有できる部分やまちの特色を活かした取組み例をもとに全国的に「海のまちづくり」が進んでいくきっかけになれば素晴らしいことだと思います。
当日は、菅今治市長、平谷尾道市長、西嶋佐伯市長がそれぞれ地域の特性を活かしたまちづくりを今後どのように進めていくか、各市がまちづくりを進める上で、お互いに連携を取って取り組めばより効果が上がるのではないかと意見交換がされました。このような取り組みが全国に広がればと期待されています。

2009年6月24日水曜日

今治海事展シンポジウム

今治海事展“BARI-SHIP”開催記念シンポジウムが5月21日・22日の両日、市内のホテルを会場に開催されました。2日間にわたるシンポジウムでは冒頭に草刈隆郎日本郵船取締役相談役の基調講演があり、続けてパネルディスカッションでは市内外航海運会社の代表者や、造船所の代表者などがパネリストとして入り、海事産業の危機を乗り越えるための意見交換がなされました。二日目のパネルディスカッションでは、メンバーが替わり造船所の代表者や舶用工業の代表者がパネリストとして入り、一大海事産業の現場を有する海事都市今治から「夢を形に」をテーマに情報を発信しました。海事産業の現状は決して良いとはいえませんが、この苦難を海事都市今治に根ざしたネットワークを基に皆で協力して乗り切って行きたいという意見も聞かれました。
このようなシンポジウムでは会場が満席になることは珍しいそうですが、シンポジウムには340名を超える聴講者が集まり、シンポジウムの出演者と内容の質の高さが伺えました。

2009年6月17日水曜日

帆船「海王丸」入港歓迎式


5月21日、今治海事展オープニングに続き、今治海事展併催イベントの第一弾として、(独)航海訓練所帆船「海王丸」が昨年の「日本丸」に続き、海事都市今治に寄港しました。
今治港蔵敷埠頭沖に現れた「海王丸」は3本の大きなマストがそびえ立ち、遠くからでも存在感を示していました。「海王丸」がタグボートに曳航され、港へ入港する際に船上で整然と敬礼している乗組員・訓練生の様子は圧巻でした。
入港歓迎式では今治寿太鼓保存会の勇壮な太鼓の演奏で乗組員の皆さんをお迎えし、歓迎の意を表しました。菅市長からは寄港歓迎のプレートを國枝船長にお渡しし、國枝船長から檜垣会長へ「海王丸」の記念写真をいただきました。
この海事展を記念した「海王丸」には、今治市海事都市交流委員会の委員の皆さんが国土交通省に「是非とも海事展に合わせた寄港を」と依頼し、国土交通省がそれに配慮してくださった経緯があります。「海のまち」を強く意識する事業のために産業界と行政が一体となり、実現した「海王丸」寄港でした。


2009年6月16日火曜日

今治海事展開幕

いよいよ、今治海事展“BARI-SHIP”のオープニングを迎えることができました。海事展開幕を迎え、多くのスタッフが前日より現地入りして遅くまで設営に携わり、当日も多くのスタッフがテクスポート今治を目指して集まり開幕準備を進めましたが、オープニングには非常に多くの海事関係者を迎えることができました。
CMPビジネスメディア株式会社のイブ社長、菅良二今治市長、今治市海事都市交流委員会檜垣幸人会長が代表して挨拶し、開幕までの感想や今治海事展への期待や今後の展望などを述べられました。
色々と困難な状況を乗り越え、開幕を迎えた海事展ですが、非常に華やかなそして、賑わいを見せていました。会場のあちこちで名刺交換や挨拶を交わしている様子が見えました。初日午前中から来場者が途切れることなく訪れる様子は、海事都市今治が海事産業の重要な拠点であることを十分にアピールできていると感じました。


2009年6月11日木曜日

今治海事展開幕前夜


5月20日は、ブース内に出展企業が設置をする日でした。駐車場には朝早くから、企業名を書いた県外ナンバーの車が多く停まり、ひっきりなしに搬入作業を行っていました。海事展を初めて迎えたテクスポート今治も、様々な対応が必要となりましたが、夕方には各社ともおおよそ搬入・設置が終わり、21日から来場者を迎える形が整ってきました。
会場では、西日本初の今治海事展“BARI-SHIP”設営状況を地元テレビ局が生中継で放送しました。その中で、今治市海事都市交流委員会檜垣幸人会長が今治海事展開催の目的や、思いを述べられました。景気動向が不透明であったり、インフルエンザ問題などの影響で来場者がどの程度なのか、開催前夜の20日の段階では皆が非常に不安な状態でした。
海事展に出展慣れした企業の方が設営を終えた会場を見て、「最初はどうなるかと思いましたが、これなら、SEAJAPANや海外の海事展とそん色ないですね。やるだけはやりました。後は、どれだけ来場者があるか明日からに期待ですね。」

2009年6月9日火曜日

今治海事展開幕準備

5月21日から始まります、今治海事展“BARI-SHIP”の会場設営が始まりました。この日のために海事都市今治の海事産業界は幾度となく打合せを重ね、パビリオンの造型や運営方法など検討してこられました。ついに海事展Weekとなった5月19日からはテクスポート今治で施工業者が組み立て始め、そのパビリオンの姿が現れることになりました。
隣では、海運のパビリオン、造船パビリオン、その他の出展ブースが組み立てられ始め、会場周辺は設営業者でごった返し、かなりの人出で賑わい活気のある様子が伺えました。
西日本初、地方発のビックな展示会“BARI-SHIP”がいよいよ始まろうとしています。

2009年3月4日水曜日

いきいき波止っ子フェスティバル

今治市立波止浜小学校で「いきいき波止っ子フェスティバル」が開催されました。波止浜小学校の5年生が15グループに分かれて海について様々なテーマで発表を行いました。5年生が自主的に調査した数多くのテーマには「造船業について」「どのように海運業が発展したのだろう」「さかんになった造船業」「村上水軍の歴史」など、海事都市今治ならではの題材が多く取り上げられていました。
海運業、造船業など海事産業に多くの方が従事しているこの地域では、児童の発表の内容も、船が出来るまでを詳しく解説したり、ぎょう鉄を紹介したり、船の本物の設計図を使った発表など専門性が高く、小学生がここまでよく調べたな、と感心しました。家庭に帰った児童が「海のことを調べる」というと快く相談に乗ってくれ、資料を出してくれたのでしょう。
身近にある「海」を見つめた子ども達が、今回の発表会をきっかけにこれからも海を意識し続けて欲しいと思います。

今治北高インターンシップ その2

今治北高等学校のインターンシップですが、この海運会社でもどのような仕事をしているか積極的に体験してもらうよう、カリキュラムを組まれていたようです。
写真のタイピングですが、外国送金依頼書を打っています。商業科の生徒ですから、タイピングの経験はあるでしょうが、英文のタイピングとなると慎重になるようです。このタイピングが終了すると、金融機関へ帳票を持って行き、海外へ送金をします。海運会社の金銭の流れについて経験し、地方の海運会社と海外の有名な企業がつながっていることを感じ取れたでしょう。
外航海運では共通語は英語です。電話も英語でかかってきたり、メールのやり取りも英語が基本です。隣に座っている女性が、かかってきた電話に向かって突然英語で話す海運会社を、インターンシップで体験した生徒も英語力の必要性を感じ取れたと思います。

2009年3月2日月曜日

今治北高インターンシップ その1

2月10日、12、13日と愛媛県立今治北高等学校のインターンシップがありました。今年度は商業科2年生121名のうち18名が今治市内の外航海運7社と(財)日本海事協会今治支部のご協力をいただき、職場体験をすることになりました。
2年目を迎えたインターンシップですが、受け入れてくださる海運会社側も色々とアイデアを考えていただいたようで、この海運会社では、インド人船長・機関長3名のブリーフィング時期をインターンシップに合わせて実施していました。
インド人船長・機関長の4本ラインが際立ちますね。インドでは船員になる学校へ進学するのが非常に難しく、超エリートで尊敬される存在だそうです。
インド人をはじめ外国人が多く訪れる、海運会社での3日間の経験で、今治市がなぜ「海事都市」を標榜しているか、なぜ「海事都市」のトップランナーとこの地域が呼ばれ、日本の中でも稀有な存在として認められているのか。十分に感じ取ることが出来たでしょう。

2009年2月16日月曜日

「今治海事展」開催のおしらせ

5月21日から開催されます今治海事展“BARI-SHIP”まで100日を切りました。市庁舎正面に今治海事展開催の看板を設置し、市民の皆さんにお知らせすることにしました。今回の海事展はトレードショー(海事産業の商談会)を核にして海事産業の現場を有する今治らしさを前面に出しながら、「次世代の海事人材育成」の要素を盛り込んだ開催を目指しています。
この「次世代の海事人材育成」のために、海事展開催に併せて5月23日(土)に併催イベントを開催しますが、地元海事産業界の皆様のご支援をいただきながら、工場見学会や新造船見学会、帆船寄港など市民の皆さんが「海の関心を高める」ための様々な取り組みを計画しています。
これから市民の皆様にもホームページをはじめ、色々な方法でお知らせしていきます。